コンクリでも気にしない!
「くしゃみ屋」という2人組の名前を聞いたことがあるだろうか? 彼らの芸は、助走をつけてバランスボールに突撃し、アクロバティックにバウンドしたり一回転して、華麗に着地するのかと思いきや、そのまま頭や腰からステージに落下するという自爆芸。綺麗に着地する気など毛頭なく、「事件性を求めていますからね」(ヨッチ)と軽く言い放つのだから、完全に確信犯である。
しかし悲壮感もなければ、バカやってますよ~!と見せびらかす感じもない。この芸を武器に、『あらびき団』(TBS)に出たこともあり、その時はBGMがなぜかチャゲアスだったり、技の名前が「信濃川」だったりと、飄々としつつ人を食っている感じが魅力なのだ。
ただ、そもそも2人は芸人ではなくダンサーとして活動。バランスボール芸は2人が沖縄に長期滞在していたとき、ビーチで(なぜかオムツ姿で)戯れていたところ、なんとなく生まれたのだとか。練習はせず、完全に出たとこ勝負。どう面白く転がり、どう面白く地面に落ちるかが大切なポイントなのだ。
「人に笑ってもらいたいし、目立ちたい」(ヨッチ)、「遊びの延長を人に見せているような感じ。ダンスもバランスボールも好きなことのひとつ。映像作品もやっていきたいですね」(サジ)と語る2人。
その活動はチープかつ多岐に渡り、その名の通り、代金をもらって「くしゃみ」を披露する、「くしゃみ売り」もしている。「やっぱり得意なものは人に見てもらいたいですから」(ヨッチ)って、自由すぎ!
(大山くまお)
くしゃみ屋
ヨッチ(左)とサジ(右)。ともに26歳。今後やってみたいことは? と聞くと、「みんなで好きな歌を気持ちよく唄うカラオケチームを作りたいですね」(ヨッチ)と謎すぎる回答。大物の予感がします。