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第1特集
静かなるベストセラー作家・大川隆法の"華麗なる来歴"【4】

本による布教の結果はいかに!? 幸福の科学が、ついに国政へ!

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──迫る総選挙。国民の関心は、政権交代が実現するか否かに集まっているが、もうひとつ興味深いポイントができた。大川総裁率いる幸福の科学が名乗りを挙げたのだ。

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有田芳生氏。

 先月25日、幸福の科学を支持母体とする「幸福実現党」の結党記者会見が開かれた。同党は、次期衆院選で、全国300区、比例11ブロックのすべてに候補者を立てると表明。27日に発表された次期衆院選の第1次公認候補には、大川氏自身の名前はなかったが、『金田一少年の事件簿』の漫画家・さとうふみや氏や、元ブルーハーツの河口純之助氏などの有名人も名を連ねている。「世界で会員1000万人」ともいわれる幸福の科学。国内の正確な会員数は不明だが、本の発行部数や、全国にある教団施設の数や豪華さを見ると、結構な票を集めそうだが……。

 新興宗教に詳しいジャーナリストで、自身も新党日本から衆院選出馬予定の有田芳生氏は、教団のこの動きを、次のように語る。

「90年代の頭に急速に信者が増えて社会に広まったものの、91年の講談社に対する抗議行動で世間の目が厳しくなり、その後は内に籠もっていた、という印象ですね。そうした状態の中で、彼らなりに基盤を作ることができたので、また社会に出て行こう、という段階なのかもしれません。一昨年の参院選あたりから、幸福の科学が自民党を支持していて、自民党議員も教団に接近していた、という話は聞いていました。最近は森田健作さんを支持したり。これまで自民党を支持していたけど、飽き足らなくなって、自ら政党を作ったということでしょう。現実の社会に影響力を持ちたい、というのは、宗教家の宿命みたいなものなんでしょうね」

 オウム真理教は、選挙での惨敗を機に、反社会的行動への道を急速に進んでいったとされる。今回の結果いかんによっては、幸福の科学もそのような道をたどる可能性はあるのか?

「抗議行動の前後に取材をして感じたことは、特に危険な教団ではないかな、ということです。どちらかというと自己啓発的で、内にこもるような集団ですから。選挙の結果が思わしくなかったからといって、反社会的な行為に走る、ということはないでしょう」(有田氏)

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意外と普通の政策を掲げていた「幸福実現党」。

 気になる選挙の結果だが、幸福実現党は議席を獲得することができるのだろうか?

「そんなに甘くないと思いますよ。選挙の得票数で、教団の実体が見えてしまう。そういう面では、よく思い切ったな、という印象ですね。例えば去年、統一教会が韓国の選挙に出たんだけど、結局1議席も取れない上に、政党の構成要件を満たすだけの票も取れなかった。それで世間からの評価がものすごく下がりましたからね」(同)

 選挙の票集めは、本を売るようにはいかなそうだが、その結果やいかに。エル・カンターレは、すでに未来を見通しているのかもしれないが……。


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