今年5月3日、青森県八戸市にある南郷陸上競技場。いつもはサッカーやジョギングなどをする人が集うのどかな場所だが、この日は朝から様相が違った。午後から東北社会人リーグ2部所属のサッカーチーム・ヴァンラーレ八戸の開幕戦が行われ、その始球式に"世界で最も美しい女性政治家"藤川ゆり・八戸市議が登場する予定になっていたのだ。
「美人政治家の世界一に選ばれてから初の公的イベント。注目度はかなり高く、新聞や雑誌、テレビなどのメディアが10社近く集まっていました。あからさまに媚びを売るように、東京から手みやげ持参で来た週刊誌の記者もいましたよ」(地元紙記者)
始球式が始まる約1時間前に、藤川市議は関係者の車でさっそうと会場入り。終始ニコヤカで、マスコミへのサービス精神も旺盛だった。
「彼女の選挙事務所に連絡しても、電話番のお母さんが"もうそっとしておいてください"と言うばかりで、全然取り合ってくれないんです。だから、この日もマスコミは事前に取材許可を取らず、全員が当たって砕けろの直接交渉。だから、彼女が姿を見せたときは戦々恐々としていたんですが、意外に気さくで拍子抜けしました。結局、週刊誌やTBS『総力報道! THE NEWS』などのインタビューにも応えていましたよ」(同)
ところが、ハーフタイムのPK合戦を終えると、態度が豹変。
「写真は撮らないで! 直撃したら、すぐに写真を撮れると思われたくないんで」と声を荒げたのだ。
最初の笑顔はどこかに消え去り、クールなお役人的対応へチェンジ。しかも、その言葉通り、それまでカシャカシャ撮らせていた写真撮影も一切NGになってしまったのだ。はたして、この短い間に一体何があったのか?
「『フライデー』(講談社)が来ているのがわかったからですよ」
と耳打ちするのは、地元テレビ局関係者。
「藤川はフライデーを毛嫌いしているんです。というのも、『世界で最も美しい〜』を受賞した際、いきなり同誌の記者とカメラマンが現れ、ところかまわず直撃してきた。それだけならまだよかったんですが、藤川の逆鱗に触れたのは、警察に呼び出されたときの写真を撮られたこと。実は地元のブロガーが藤川の後援会長の誹謗中傷を書き連ね、会長から告訴されてしまった。その参考人として藤川が任意聴取されたんです。もちろん、その件に関して、藤川は一切関係なく、善意で協力したことだったんですが......誰だってそんな状況の写真は撮られたくないでしょう」(同)
前出の地元紙記者によると、ハーフタイム後に、フライデー記者が"警察沙汰"の詳細を聞こうと彼女を直撃したというのだ。
「フライデーはいつも同じ記者が藤川番をしていたらしく、近づいてきただけで彼女は嫌悪感をあらわにしていました。チーム関係者に、『フライデーの取材には絶対に答えない。ホント、あの人たち信じられない』と憤っていたみたいですね」(地元紙記者)
また、こんな話もある。
「写真週刊誌が騒ぎすぎたせいで、2作目の写真集とDVDの話がご破算になってしまった。騒動がこれ以上大きくならないために、版元と藤川の双方で決めたことらしいけど、彼女は学生時代にアイドル活動のマネゴトをするなど、もともと目立ちたがり屋なんです。市議会や後援者からの批判さえなければ、もっとメディアに露出したいと思っているはず。そのチャンスを潰されたワケですから、写真週刊誌に対する恨みは相当なものみたいですよ」(前出のテレビ局関係者)
知名度をウリに地元を活性化させたい美人議員とその美貌を追う週刊誌、お互い利用できるものはしちゃえばいいと思うんですけど。
(岩木昌久)