生まれ故郷、奈良の鹿たちが歩き回る、剛 紫の公式サイト。
自身の30歳の誕生日でもある4月10日に「剛 紫」名義で、シングル『空〜美しい我の空』とアルバム『美我空ービガク〜my beautiful sky』を同時リリース、現在は全国12カ所を巡るツアー真っ最中の堂本剛。彼のソロプロジェクト名は、ENDLICHERI☆ENDLICHERI、244 ENDLI-xに続き3つ目となるが、「今回のリセットや新しいチャレンジはいつもとは違って物凄く自然に始まりました。(中略)ぼくの答えがそこにはある」(公式HPより)とのことで、現時点での"等身大の剛"に最も近いようだ。
「剛 紫」として初登場した3月27日放送の『Mステ3時間スペシャル』(テレビ朝日)では、全身黒のシンプルな衣装で登場。奈良で撮影された空の風景をバックに、鹿の角のマイクスタンド(自身で製作)や螺鈿紫檀五弦琵琶が描かれたイヤーモニターを使用し、自身を律するように腕組みをしながら歌うという、独特の世界観を表現した。
こうしてコロコロとコンセプトを変えていく彼に、ファンは戸惑いを覚えないのだろうか?
「正直、もう慣れました(笑)。剛が葛藤を抱えて生きてきたのは、ファンなら知っていること。最近は『奈良での仕事や文化に触れ、自分の中での覚悟が決まった』みたいなことを幾度も語っていたから、いまの流れは自然でしたね」(20代後半の剛ファン)
こうした盲信的なファンこそ、彼の活動を支えているといえる。また、そこに拍車をかけているのが、ジャニー喜多川・ジャニーズ事務所社長なのだ。
「ジャニー氏は一連のソロプロジェクトについて『やりたいようにやればいい』と、常に剛を励ましているそうです。彼の超スペオキな剛のこと、何をやっても許されてしまう。特権でしょうね」(女性週刊誌記者)
こうして周囲から甘い目で見守られ、自己表現を続ける剛。"本当の自分を求める旅"といえば聞こえはいいが、いつかファンから見放される日が来そうな気も......。
(竹辻倫子・平松優子)