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第2特集
上戸彩 人気のヒミツを徹底解明【1】

視聴率はダメダメでもなぜ人気? 上戸彩の魅力にナゾ

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──視聴率&興行成績ダメダメでも、なんでこんなに引っぱりだこ?4月より初のフジ月9ヒロイン、しかもお相手はSMAP中居!!と、相変わらずの人気を誇る、上戸彩。ドラマや映画の成績はイマイチなのに、なぜか男女を問わず愛され、実際多くのCM契約本数を誇る彼女の人気のヒミツとは?

99年にアイドルユニット「Z-1」の一員としてデビューしてから、今年で芸能活動10周年を迎える上戸彩(23)が、ついに月9ヒロインの座へと上り詰めた。タイトルは未定(3月9日現在)だが、主演はSMAPの中居正広で"婚活"をコメディタッチに描く作品だという。

 しかし、ドラマとなれば、心配なのが視聴率。彼女は、『ひと夏のパパへ』(03年、TBS/平均視聴率5・6%【ビデオリサーチ調べ・関東地区/以下同】)と『下北サンデーズ』(06年、テレビ朝日/平均視聴率7・3%)の主演2作品において、視聴率の低さから当初の放送回数が削減されるという"打ち切り"の憂き目に遭っており、これまでにも、9本の連続ドラマ主演作のうち、4本が平均で1桁という数字を記録していることから、"低視聴率女王"と揶揄されることも少なくない。むろん、主演である彼女だけに視聴率低迷の責任を帰すのは酷だろう。しかし、同世代の女優を見渡してみても、ここまで多くの作品で主演を務めている者は見当たらない。過去の"成績"の悪さにもかかわらず、なおも彼女に月9の仕事が舞い込んでくるのはなぜなのだろうか?

「国民的美少女コンテスト出身で、オスカープロモーションという大きな事務所に所属している、という圧倒的な強みはあるでしょう。ああいったコンテストの受賞者クラスともなれば、優秀なマネージャーの下、かなり優先的に仕事が回されますからね。けれど、その種の"特別扱い"がなされるのも最初の数年だけ。あれだけのキャリアがあり、しかもドラマで決して好成績を残していないのに多くのCMを持っているというのは、特殊ではありますね」(芸能事務所マネージャー)

 そう、低視聴率女王という不名誉な称号の一方で、上戸はCMクイーンという肩書も持つ。04年から数年間にわたり10社以上のCMに出演し、最近でもソフトバンクの「白戸家」シリーズで、08年度「CMタレント好感度」女性部門で1位(CM総合研究所調べ)を獲得、現在も11本のCM契約本数を誇っている。

「同時期に多くのCMに出演する"CM女王"は、個々の企業名が印象に残りづらくなるため、長続きする例は少ない。そんな中、長期的な契約が多く、かつ契約本数を増やし続ける上戸は、やはり特殊な例といえるでしょう」(広告代理店社員)

「NTTドコモ」のポケベルCMで"ヒロスエ旋風"を巻き起こした広末涼子や、「ジョージア」(コカ・コーラ)で、お色気タレントから癒し系女優へと見事な転身を果たした飯島直子など、過去にもCM女王の称号を手にした者は多いが、やはりその旬は短かった。

 そんな中上戸は、「カップヌードル」(日清食品/01年)をはじめ、「ジャパンダ」(損保ジャパン/03年)、「オロナミンC」(大塚製薬/04年)などの印象的なCM作品を多く残している。また、「国勢調査」(05年)や「裁判員制度」(08年)といった公的機関の広告にも多数起用されている。しかし、ドラマで結果を残せない上戸が、なぜCMでは成功し続けることができるのだろうか?

「CMには、親しみやすさに加え、15秒で視聴者の目を引く印象の強さが必要とされ、キャラの強い上戸にうってつけ。そのインパクトの強さが、1時間ドラマという長尺では、かえってキツすぎるのかもしれません」(アイドル誌ライター)

 CMアイドル界の新興勢力に、「ミスタードーナツ」や「JAL」など11本のCMに出演する相武紗季がいる。彼女もまた、CMでは成功しながら、『レガッタ〜君といた永遠〜』(06年、テレビ朝日/平均視聴率5・4%)を筆頭に、ヒロインを演じたドラマの数字が芳しくないという上戸同様のケースである点に注目したい。「OCN」の新CMで相武が、かつて上戸がドラマ『アタックNo・1』(05年、テレビ朝日)で演じた「鮎原こずえ」に扮しているのは、決して偶然ではなかろう。事実、ドラマとCMについて2人は、非常に似通ったコメントを寄せている。

「CMは自分のままで、女優は別人を背負い込む」(相武「日経エンタテインメント!」08年9月号、日経BP)

「CMはドラマとは撮り方が全然違うのでまた別モノだけど、(中略)素に近い感じでやらせてもらってます」(上戸「オリ★スタ」08年11月17日号、オリコン)

 ここから言えるのは、素の魅力、すなわち上戸彩が上戸彩のままそこにいることが広告的価値となっているという事実である。CMでは本人の強いタレント性がストレートに評価されるというわけだが、ドラマでは、それがかえってあだになっているのではなかろうか?

 彼女のその強烈な"華"は、一体どのように培われたのか? その真相に迫っていきたい。

(構成/エリンギ、岡島紳士、下元陽(BLOCKBUSTER))

上戸 彩(うえと・あや)
1985年9月14日、東京都練馬区生まれ。身長162cm、B82W55H82、足のサイズ23cm。97年、11歳のときに「第7回全日本国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞を受賞。所属事務所はオスカープロモーション。


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