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法廷で出るか!『M字ビターン』!!

インリン様の夫も未払い?ハッスル訴訟と業界不況

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ブログで徹底闘争を宣言したが......。

「ああ、よくある話だよ。そんなの珍しいコトじゃない」

 2月17日、『ファイティングオペラ ハッスル』でインリン様として活躍したインリン・オブ・ジョイトイの所属事務所「ステイトリーズ・ガーデン」が、同興行の未払い出演料424万円を求めてハッスルエンターテインメント株式会社に対し、民事訴訟を起こした。

 インリンが自身のブログで告発したことにより明るみになったこの訴訟、冒頭のコメントはその時にプロレス界から漏れてきた声である。それもそのはず、2000年頃から「プロレス冬の時代」と言われるようになり、05年には経営危機に陥っていた名門老舗の新日本プロレスが、ゲームソフト会社ユークスの子会社となるなど、スター選手の不在、プロレス団体の乱立、総合格闘技の台頭といった多くの要因が重なり、プロレス人気は凋落の一途をたどっているのだ。

 業界唯一、定期的な日本武道館大会や他団体との交流戦を行うなど、勝ち組と言われていたプロレスリング・ノアも、この4月から日本テレビに放送を打ち切られるありさま。これにより、「今、一番危ないと言われているのがノア。多額の放映権料がなくなってしまいましたからね。一部の選手やスタッフに対し、年間試合契約数を大幅に削減するなどのリストラを進めているそうです」と明かす業界関係者もいる。

 また、別の業界関係者も、団体の苦しい懐事情を吐露する。

「とにかく、どこも金がない。大手の新日本や全日本、ノアでさえ今はできるだけ経費を削減し、選手のギャラを抑えてなんとか持ちこたえている状態ですからね。巡業に行くにしても昔は新幹線、飛行機移動だった場所も現在はバス移動だし、余計な経費を削減するために、なるべく宿泊もしないようにしている(苦笑)。インディーズ団体なんて、もはや壊滅的。1試合のギャラが数千円しかもらえないなんてよくあるし、そもそも、もらえるのはまだいいほうで、ギャラの遅配や未払いといった話も多い」

MEMOインリン様 タレントのインリン・オブ・ジョイトイのこと。1976年2月15日、台湾生まれ。「エロテロリスト」としてグラビアに登場。04年より〝インリン様〟として格闘大会ハッスルに出場するも、08年引退。

 今回のハッスル訴訟は、こうしたプロレス不況の影響を受けたことによるものだが、一部ではインリン側にブーイングが起こっているという。

「今回の訴訟について呆れ返る関係者も多いですよ。というのも、彼女の夫で元ハッスル社員のF氏がかかわっているプロレス団体・ZERO1も、取引先などへの支払いが遅れているようなんです」(格闘専門誌・編集者)

 こんな状況のプロレス業界だが、インリンの問題は、少し事情が異なるようだ。

「彼女と元ハッスル社員との交際が明るみになったのは昨年4月、写真週刊誌『フライデー』(講談社)のスクープでしたが、ネタを売り込んだのはインリンたち本人。それまで付き合っている事実すらハッスルのスタッフにも言わずに、黙って持ち込んだのだから、ハッスル側は激怒。これにより、翌5月にインリンはハッスルから引退したわけですからね。ハッスルの山口日昇社長がインリン側の訴訟に対して2月20日に行われた反論会見で『インリンに出演契約違反があった』と口にしましたが、これは熱愛から発展した引退のことです。このため、支払う金額をめぐり、両者の言い分が食い違っているのでしょう」(前出・編集者)

 また、F氏の存在が、さらに事態をややこしくしているという。

「彼は07年の春頃にハッスルを退社したんですが、ハッスルとの関係は最悪。というのも、会社とソリがあわなくて去ったわけだけど、ハッスル退社時に交わした誓約を破ったり、退社直後に突然ハッスルに参戦していた選手のマネージャーを名乗るなど、業界のルールに外れたことを平気でしていました。今回の民事提訴を仕掛けたのも、ハッスルを逆恨みしたFではないかと、もっぱらですよ」(同)

 会見では和解を訴えた山口社長だが、その翌日にブログで法廷闘争を宣言したインリン様。法廷でも得意の「M字ビターン」......は出ないか。
(編集部)


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