栄えあるサイゾー賞として、山田史博選手に賞金と鏡餅を贈呈!
不良の格闘技大会「THE OUTSIDER第4戦」が先月20日、東京のディファ有明で開催され、腕に覚えのある猛者たちが、全国から大集結した。
選手の凶暴性と、何が起こるかわからないハプニング性で毎回話題を呼ぶ同大会だが、今回もまた、満員札止めの観衆が見守る中、刺青だらけのコワモテどもがバチバチの殴り合い&ボキボキの落とし合いを繰り広げた。血の気の多い会場ならではのトラブルも続出。ガンの飛ばし合いでヒートアップした選手が試合前に暴行事件を起こしたり、観客や応援団がリングに乱入したり、KOされた選手が失神して救急車が出動したりと、旗揚げイヤーのラストを締めくくる大会にふさわしい物騒な盛り上がりを見せた。
もっとも主催者のリングス・前田日明代表は、同大会をただの不良の喧嘩で終わらせる気はなく、「有力な選手を3名ほど選抜し、リトアニアで開催されるフレッシュマン・ファイトに参戦させる」というプランを公表済み。しかし、過去の大会で3連勝を飾り、「リトアニア行きの切符」をほぼ手中に収めていた人気選手が、今回は新参者に敗れる波乱もあり、同大会のガチぶりが図らずも証明された形となった。
ところで、そんな恐ろしくも面白い喧嘩の祭典に、不良文化をこよなく愛する本誌編集部員のKが参戦するかもしれないというニュースを昨年、当欄でお伝えした。そのKが、前回に引き続き今大会の表彰式でも「サイゾー賞」のプレゼンターとしてリングイン。メガネを外すと、NOVA講師殺害事件の市橋達也容疑者似であるKは、「この指名手配顔で相手をビビらせ、ひるんだすきにキックを入れれば勝算アリ」などと、並々ならぬ意欲を見せており、「今度こそ参戦表明!」とうそぶいていたため、関係者は固唾を飲んで見守っていたのだ。
ところが、リング上で美女と野獣に挟まれたKは、ご覧のようにガチガチに硬直。観客から「いつも立ち読みしてるよ!」と野次られると、「ありがとうございます!」と折り目正しく切り返してしまうチキンぶり(どう考えても「買え!」と一喝するべき)。結局、またしても何もできないまま、リングを下りたのであった......。
そんなわけで、この腑抜け編集者の参戦にはもう誰も期待しなくなったが、今後の同大会にはますます期待が高まる。というのも、3月15日の次回は、なんと両国国技館で開催されることが決まったのだ。今年4月公開の映画『クローズZEROⅡ』とのコラボイベントとして、約20試合が行われる予定とか。
1万人以上も入る両国国技館ほどの大バコであれば、どれだけ野次っても発声者の特定は不能。Kよ、今度は2階席の最上段あたりから、心ゆくまで「参戦表明」を叫ぶがいい。
(編集部)