『鷹の爪』や『やわらか戦車』など、近年元気なフラッシュアニメ界に、新たなヒーローが誕生した。その名も『さくらんBOY DT』! タイトルからしてツッコミどころ満載なこのテレビアニメを世に送り出すのは、AR(拡張現実)を使った『電脳フィギュア ARis』で一部に有名な「芸者東京エンターテインメント」である。
ストーリーは、山形県を舞台に悪の秘密結社ザオウ団に捕らえられた美少女を救うため、サエない高校生・佐藤にしきがスーパーヒーローさくらんBOY DTとなり日夜戦い続けるという、わかりやすいヒーローもの。しかし、登場するキャラが何かおかしい。ザオウ団のメンバーは皆、山形の特産品や観光地の姿で、しかもあの「せんとくん」に負けず劣らずなキモキャラなのだ。なぜこんなことに!? 同社代表・田中泰生氏に聞いてみると......。
キモキャラの一つ。スノーモンスター
「よくあるご当地発のキャラクターって平和的じゃないですか。僕らはご当地発でももっと過激な、いわゆるキワモノで勝負したいな、と思って」
本作は山形のローカル局・さくらんぼテレビが放映し、連動してWebでも本編配信をするという形で山形県のPRの一端を担っている。しかし、さくらんぼテレビはこのタイトルについて何も言わなかったのだろうか。だって"DT"って、アレのことですよね?
「僕たち制作側がそれを言うと、テレビ局の方に怒られてしまうんですよ(笑)。なのでそこは......お察しください」とのこと。タイトルも内容もギャグのこのアニメ、山形県民はもちろん、他県の人も要チェック!
(マセトモヒコ)
『さくらんBOY DT』
山形県のローカル局・さくらんぼテレビにて、毎週水曜深夜1時5〜10分。放映とほぼ同時に、ウェブ上でも本編を配信。過去の回も公式サイトにアーカイブされ、さかのぼって見ることもできる。1月14日より放映中。公式HP