どんどん広告業界のメインストリームから押し出されてゆく大手代理店に、未来はあるのか?
収益悪化が止まらないテレビ局と、ネットリテラシーが低いままの大手広告代理店。ネット広告への移行が劇的に進む中、両者は構造の変化についていくことができないでいる。テレビCMが息を吹き返すのに必要なものとは──?
テレビ局がたいへんな状況になっている。
民放キー局5社の今年の9月中間決算は軒並み悪化し、日本テレビは37年ぶり、テレビ東京は33年ぶりに赤字転落してしまった。放送業界の右肩上がりの成長がついに終わり始め、いまや各局とも、制作費の削減に必死になっている。
放送業界で長年仕事をしてきたリサーチャーは、次のように打ち明ける。