10月19日、第1期ブッシュ政権の国務長官だったコリン・パウエルが、次期大統領にバラク・オバマ上院議員を推薦した。パウエルさんは、きっと2日前に公開されたオリバー・ストーン監督の『W.(ダブリュー)』を観たんじゃないか。
『W.』のクライマックスは、ホワイトハウスの地下にある「戦況室」で閣僚たちがブッシュにイラク攻撃を勧める場面だ。チェイニー副大統領(リチャード・ドレイファス)は、「今こそイラクの石油を手に入れるのだ」と口をひん曲げて囁き、カール・ローヴ補佐官(トビー・ジョーンズ)は「9・11テロで国民は復讐に燃えている。今、戦争すれば2期目の選挙にも勝てる」とけしかける。