158億──航空自衛隊が喉から手が出るほど欲しがっている、「F22」1機の値段
『F-X 自衛隊の次世代機たち』
日本の現主力戦闘機であるF15を遥かに凌ぐ空戦性能、レーダーに映りにくいステルス性能を備えている米空軍の新主力戦闘機F22ラプター。ハイテクの塊である同機は、完成時から、米議会が技術流出を恐れて、輸出を禁止している。
にもかかわらず日本の防衛省はF22にご執心、本年度中に導入を決定する路線が敷かれ、次期主力戦闘機の"本命"として見られていた。米政府に対し同機に関する情報提供を求め、輸出を可能にするべく、たびたび働きかけてきたのだ。
だが、米国の態度は変わらず、8月28日に防衛省はFX選定を白紙に戻した。当面は現用のF15の電子装備をバージョンアップして凌ぎ、FXは2010年以降に改めて検討すると発表したのだ。