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連載
神保哲生×宮台真司 「マル激 TALK ON DEMAND」 第20回

秋葉原事件の根底にある政策の無策とネットの包摂

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──6月8日、東京都・秋葉原で無差別殺傷事件が起こった。各メディアでは、「派遣社員である被害者が、契約を打ち切られそうだったこと」や「犯行をネットの掲示板で示唆していたこと」などが逐一報じられたが、今回のゲスト・東浩紀氏は、「起こるべくして起こった事件」だと語り、背景には若者の怒りと不満が爆発寸前まで蓄積している現状があると見る。そんな凄惨な事件の背景と、「無差別」「ネット掲示板」「アキバ」というキーワードから、"凶行に及ぶほどの絶望感"を議論する──。

【今月のゲスト】
東 浩紀[批評家]

神保 今回は批評家の東浩紀さんをゲストに迎え、秋葉原での通り魔殺人事件について話し合いたいと思います。事件について東さんは、6月12日付の朝日新聞朝刊に、「絶望映す身勝手な『テロ』」という論説を寄稿され、宮台さんも多くのコメントをなされています。まずお2人は、この事件をどう捉えていらっしゃいますか?

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