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哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」第56回

【哲学入門】ハイデガーの技術論はいかに現代のフランス哲学に影響を与えたのか?

―― これまで2回にわたってハイデガーの技術論について考察してきました。今回はその技術論がいかに現代のフランス哲学に影響を与えたのかをみていきたいと思います。

【哲学入門】ハイデガーの技術論はいかに現代のフランス哲学に影響を与えたのか?
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哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」第55回

【哲学入門】人間たちを「用立て」ているものとは、産業機構全体であり、そしてテクノロジーである。

―― 今回も後期ハイデガーの存在論について考察していきましょう。

【哲学入門】人間たちを「用立て」ているものとは、産業機構全体であり、そしてテクノロジーである。
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哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」第54回

【哲学入門】存在の世界全体にとっては、人間存在は決して特別な存在ではない。

―― ハイデガーは存在論を深めることで現代の哲学に大きな影響を与えました。存在論とはその名のとおり、人間やモノなどが存在するとはどういうことかをめぐる哲学の議論のことです。そのハイデガーの思索は前期と後期に...

【哲学入門】存在の世界全体にとっては、人間存在は決して特別な存在ではない。
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哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」第53回

【哲学入門】「有意義性」とは、「有意義化のはたらきの関連全体」のことである。

―― 前回に続いてハイデガー『存在と時間』の一節を読んでいきましょう。対象となっているのは「有意義性」についてハイデガーが論じている一節です。

【哲学入門】「有意義性」とは、「有意義化のはたらきの関連全体」のことである。
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哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」第52回

【哲学入門】存在について考えるためには、「現存在」たる人間を手がかりしなければならない。

―― 20世紀以降の現代の哲学を考えるうえでもっとも重要な哲学者とは誰でしょうか。多くの人はマルティン・ハイデガーの名前をあげるにちがいありません。私もそう答えるでしょう。

【哲学入門】存在について考えるためには、「現存在」たる人間を手がかりしなければならない。
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哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」第51回

【哲学入門】空間を条理化することは、その空間における覇権を握るために不可欠な要素である。

―― もともと地球上にはいかなる境界線もありませんでした。国と国を分ける国境線も、所有地を区分する境界線も、すべて人間が引いたものです。逆にいえば、国家を設立したり所有権を確定したりすることは、空間に境界線...

【哲学入門】空間を条理化することは、その空間における覇権を握るために不可欠な要素である。
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哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」第50回

【哲学入門】世界のなりたちを考えるとき、キリスト教的世界観は退けなければならない。

―― 前回はニーチェの哲学をとりあげました。ニーチェがいかにキリスト教的世界観に対抗し、それとは異なる世界観を構築しようとしたのかを考察しました。

【哲学入門】世界のなりたちを考えるとき、キリスト教的世界観は退けなければならない。
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哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」第49回

【哲学入門】超越的な存在者は、道徳的判断をこえた次元において想い描くべきである。

―― 19世紀ドイツの哲学者、フリードリヒ・ニーチェは「神は死んだ」という有名な言葉を吐きました。

【哲学入門】超越的な存在者は、道徳的判断をこえた次元において想い描くべきである。
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哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」第48回

【哲学入門】道徳とは「どんな場合でも例外なく」当てはまるべきものである。

―― あなたの家に友人が助けを求めてきたとします。「助けて!殺される!」と。

【哲学入門】道徳とは「どんな場合でも例外なく」当てはまるべきものである。
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哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」第47回

【哲学入門】国家のメンバーシップをめぐる問いに対する、ナショナリズムという一つの解

―― 前回から引き続き、今回もエルネスト・ルナン「国民とは何か」を取り上げましょう。

【哲学入門】国家のメンバーシップをめぐる問いに対する、ナショナリズムという一つの解
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哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」第46回

【哲学入門】ナショナリズムの古典で語られる、国民を国民たらしめる要素とは?

―― かつて、ナショナリズムを批判することが、日本の哲学・思想界において最重要のテーマの一つだったことがありました。90年代後半から00年代前半にかけてのことです。

【哲学入門】ナショナリズムの古典で語られる、国民を国民たらしめる要素とは?
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哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」第45回

【哲学入門】公共的な空間をつくるための「活動」は、もっとも人間らしい人間活動である。

―― 前回から引き続き、今回もハンナ・アーレントの『人間の条件』を取り上げましょう。アーレントはその著作で、人間が存在するためには三つの活動の次元が必要だと論じました。その三つの活動の次元とは「労働」「仕事...

【哲学入門】公共的な空間をつくるための「活動」は、もっとも人間らしい人間活動である。
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哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」第44回

【哲学入門】人間存在に必要不可欠な三つの条件とは何か?

―― 人間を理解すること。これは哲学にとってきわめて重要なテーマです。たとえば私たちは、ひとはなぜ生きるのか、と問うことがありますよね。やはり私たちは“自分が生きることの意味”に無関心ではいられないのでしょ...

【哲学入門】人間存在に必要不可欠な三つの条件とは何か?
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哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」第43回

【哲学入門】法的決定を独占した国家のもと、人は自力救済の原理から解放され、社会が発展する

―― デイヴィッド・ヒュームは18世紀イギリスの哲学者です。ジョン・ロックなどとともにイギリス経験論を代表する哲学者として位置づけられています。経験論というのは、一言でいうと、経験によって人間の知識はつくら...

【哲学入門】法的決定を独占した国家のもと、人は自力救済の原理から解放され、社会が発展する
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哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」第42回

【哲学入門】権力には三つの形があり、そのどれもが「人の群れ」を管理する技術の違いに対応している。

―― 前回は、ミシェル・フーコーの「生−権力」という概念について考察しました。「生−権力」とは、フーコーが1976年の著作『性の歴史1 知への意志』のなかで提起した概念です。その概念によってフーコーは、それ...

【哲学入門】権力には三つの形があり、そのどれもが「人の群れ」を管理する技術の違いに対応している。
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