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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第70回

ギャングと犯罪のるつぼ アメリカの小さな戦場

――  アメリカ最悪の危険地帯であるサウス・セントラルを舞台に、メキシコ麻薬カルテルの秘密を知ってしまった2人の警官に迫り来る脅威との戦いを描く。撮影にはデジカムや車載カメラを採用し、よりリアルで臨場感のあ...

ギャングと犯罪のるつぼ アメリカの小さな戦場
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第69回

原子力に代わるエネルギー シェール・ガス革命の陥穽

――  高すぎる石油価格のために航空会社は経営難にあえぎ、その石油産出量もすでにピークを越えて、あとは枯渇に向けて減少の一途。頼みの綱の原子力の安全神話も崩壊した今、シェール・ガス革命に世界の期待がかかって...

原子力に代わるエネルギー シェール・ガス革命の陥穽
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第68回

ひとりの黒人野球選手はただ差別に耐え続けた

―― 4月15日、メジャー・リーグの各球場で、選手たちがみんな背番号42のユニフォームを着た。1947年のこの日、メジャー・リーグで初めてアフリカ系の選手ジャッキー・ロビンソンが公式試合に出た。その50年後...

ひとりの黒人野球選手はただ差別に耐え続けた
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第67回

エイズが「死の病」でなくなるまでの知られざる戦い

―― 「もう死ぬんだと思った」1985年、ウォール街で債券のトレーダーをしていたピーター・ステイリー(当時24歳)は、HIVポジティブと診断された。ゲイであることは秘密にしていたので、誰にも相談できなかった...

エイズが「死の病」でなくなるまでの知られざる戦い
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第66回

軍隊内で広がるレイプ 黙殺され続けたその実態

―― 2005年、ミシガン州ベイシティの沿岸警備隊基地。アメリカの沿岸警備隊は、陸軍、海軍、空軍、海兵隊に次ぐ5番目の軍隊と呼ばれ、海外出兵もある。入隊して間もない19歳の女性隊員コリー・チオカは、夜中の3...

軍隊内で広がるレイプ 黙殺され続けたその実態
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第65回

黒人の人権派が大激怒!? 奴隷制犠牲者の復讐劇

―― クエンティン・タランティーノ監督の新作映画『ジャンゴ 繋がれざる者』は、南北戦争前の南部を舞台に、黒人奴隷のジャンゴがガンマンとなって、残酷な奴隷所有者キャンディと対決する「西部劇」ならぬ「南部劇」だ...

黒人の人権派が大激怒!? 奴隷制犠牲者の復讐劇
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第64回

ひとりを殺すための犠牲 失われたアメリカの正義

―― 2011年5月2日深夜、パキスタンのアボッターバードに、米国海軍特殊部隊を載せたヘリコプターが突如飛来した。01年9月11日の同時多発テロ首謀者とされるオサマ・ビン・ラディンを急襲するためだ。作戦決行...

ひとりを殺すための犠牲 失われたアメリカの正義
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第63回

未来を見据えた選択のため権謀術数も辞さない指導者

―― スティーヴン・スピルバーグがエイブラハム・リンカーンの映画を作ろうとしている」と報じられたのは2000年頃だった。偉大な大統領の生涯と南北戦争を描く超大作になる、と言われていたが、12年越しに完成した...

未来を見据えた選択のため権謀術数も辞さない指導者
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第62回

パイロットはアル中!?“奇跡の英雄”の真実

―― 2009年1月15日、筆者がニューヨークでの取材を終えて、自宅のあるカリフォルニアに帰るため、バスでラガーディア空港に着くと、空港は騒然とし、テレビの前に人々が集まっていた。先ほど、この空港から飛び立...

パイロットはアル中!?“奇跡の英雄”の真実
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第61回

命令ならばレイプまがいも権威への従属が招く暴挙

―― ある日、田舎のファストフード店に警察を名乗る男から一本の電話が入った。警官は、女性店員に窃盗の疑いがかかっていると言い、上司に身体検査を命じる。しかし、この電話はアメリカで10年にもわたって起こってい...

命令ならばレイプまがいも権威への従属が招く暴挙
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第60回

暴露にこじつけ、中傷もアメリカ選挙戦の汚い手口

―― 「フリーダム! ジーザス! アメリカ!」 それがノース・カロライナ州下院議員キャム・ブレディ(ウィル・フェレル)の決まり文句だ。「そう言えば有権者は喜ぶんだよ」南部では共和党の人気は安泰だ。

暴露にこじつけ、中傷もアメリカ選挙戦の汚い手口
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第59回

食事はマクドナルドに!?落ちゆく“裸の”女王様

―― 「広いお部屋ですねー」これから内装する4LDKほどの部屋に案内された男は言った。「奥さんのお部屋ですか?」「まさか」ジャッキー・シーゲルは笑った。「ここはクローゼットのひとつよ」フロリダの高級住宅地に...

食事はマクドナルドに!?落ちゆく“裸の”女王様
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第58回

ゲイと未亡人の愛憎劇?信じるはローカルな正義

―― テキサス州カーセイジは人口6800人。住民の多くが白人の中産階級の高齢者で、日曜日には誰もが教会に集まる静かな田舎町だ。「アメリカの最も住みやすい町」にランキングされたこともある。

ゲイと未亡人の愛憎劇?信じるはローカルな正義
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第57回

おバカな独裁者が問いかける民主主義

―― 今年2月のアカデミー賞授賞式。開場前のレッドカーペットに、勲章をいっぱいつけた軍服を着て、オサマ・ビン・ラディンみたいな長い髭を生やした男が現れた。独裁者に扮したサシャ・バロン・コーエンだ!

おバカな独裁者が問いかける民主主義
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第56回

教師も法も役に立たない“イジメ”という現実

―― フィッシュ・フェイス。オハイオ州に住む12歳の少年アレックスは、学校でそう呼ばれている。顔が魚に似ているからだ。彼は未熟児として生まれ、軽度の自閉症でもある。中学への通学バスは彼にとって地獄だった。イ...

教師も法も役に立たない“イジメ”という現実
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2024年11月号

サヨクおじさんが物申す 腐敗大国ニッポンの最新論点

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