ヨーガン レールの渚
―― ドイツ人デザイナーのヨーガン レールは、1990年代後半から石垣島に別邸を構え、農業をしながら自給自足に近い生活を送っていた。2014年に交通事故で帰らぬ人となるまで、日本や近隣のアジア諸国から石垣島...
―― ドイツ人デザイナーのヨーガン レールは、1990年代後半から石垣島に別邸を構え、農業をしながら自給自足に近い生活を送っていた。2014年に交通事故で帰らぬ人となるまで、日本や近隣のアジア諸国から石垣島...
―― 1917年、イングランド・ヨークシャーのコティングリー村に住む2人の少女が撮影した2枚の写真の中に妖精らしきものが写り込み(20年にも3枚を追加撮影)、これらがのちに「コティングリー妖精事件」として知...
―― 幼少期に祖母の家に泊まったときのことだ。朝方ふと目を覚ますと、雨戸の節穴から差し込んだ光が障子に当たり、逆さまになった中庭の風景が半透明の紙の上に像を結んでいた。当時、「カメラ・オブスキュラ」や「ピン...
―― 長年にわたり米軍基地に反対し続けてきた「オール沖縄会議」に対して、ドイツの国際平和団体「国際平和ビューロー」によるショーン・マクブライド平和賞の授与が決まった。「不撓不屈の非暴力闘争」が評価されてのも...
―― 10月11日、沖縄県東村高江の牧草地で米軍の大型ヘリコプターCH53が大破・炎上した。昨年の名護市安部におけるオスプレイの墜落をはじめ、2004年の宜野湾市の沖縄国際大へのヘリコプターの墜落など、沖縄...
―― 日露戦争の戦病死者数は日清戦争の10倍ともいわれる数に上り、全国津々浦々に軍人遺族が出現した。それに伴い各地の神社や仏閣では弾丸除けの祈願や、戦死者供養のための肖像が多数奉納されたという。
―― 日清戦争開戦の年に当たる1894年に博文館から刊行された「日清戦争実記」(128ページ)は、網目銅版印刷の口絵ページが人気を博し、ナショナリズムの高揚も相まって爆発的な売り上げを記録した。口絵には、戦...
―― 南スーダンでの国連平和維持活動(=PKO)に参加している自衛隊の日報問題がとどめとなり、ようやく稲田防衛相が辞任した。政府と防衛省による日報の組織的な隠蔽とその責任をうやむやにするための幕引きとなった...
―― 犬は太古の昔から人間の友であり、忠僕だった。狩りのパートナーや外敵から財産を守る警備役として人間のそばでその生活を支えてきただけでなく、「物言わぬ勇士」として今日まで世界各国で戦争に導入され続けてもい...
―― 総力戦とは、銃後の国民を含めた総力を結集した戦争のことだが、第一次・第二次大戦中には、人間や機械だけでなく、馬や鳩、犬などさまざまな動物も含めたあらゆる資源が動員された。その中でも高い身体能力や殺傷能...
―― ドイツのハンブルグ・シュテリンゲンに1907年に開園したハーゲンベック動物園の開園当時の門には、ゾウやライオン、シロクマなどの像と並びアフリカやアメリカ原住民の像が装飾として使われている。この門は、か...
―― 昨年、沖縄の東村・高江の米軍北部訓練場のヘリパッド建設現場付近で、大阪府警の機動隊員が基地建設に抗議する市民に対して「土人」という言葉を発した出来事は、記憶に新しいだろう。沖縄と北海道は、日本が近代国...
―― 1975年冬に奄美諸島を訪れた中平卓馬は、「アサヒカメラ」の76年2月号に「奄美 波と墓と花、そして太陽」という一連の写真を発表する。タイトルの近似性から、75年に出版された東松照明の写真集『太陽の鉛...
―― 沖縄の本土「復帰」後、東松照明は沖縄に移住して離島や東南アジアを含めた広範囲を精力的に撮影し、1975年に写真集『太陽の鉛筆──沖縄・海と空と島と人びと・そして東南アジアへ』を上梓した。その東松に導か...
―― 1960年代から日本の米軍基地周辺を被写体にした「占領」シリーズを撮影していた東松照明は、69年に極東最大の軍事基地を有する沖縄へと向かった。同年「基地の島」としての側面に焦点を当てた『OKINAWA...