「おっさん向け少年マンガ」に違和感を覚える――幽霊、マンガの国は幸福な黄昏の中で。
―― マンガの国の住人なので、呼吸するようにマンガを読んできたが、近年は電子書籍ばかり買っている。本棚のキャパシティが限界なので実に便利だが、気がついたら2000冊を超えていた。もっとも、半分以上が積ん読状...
―― マンガの国の住人なので、呼吸するようにマンガを読んできたが、近年は電子書籍ばかり買っている。本棚のキャパシティが限界なので実に便利だが、気がついたら2000冊を超えていた。もっとも、半分以上が積ん読状...
―― 本誌の特集は、Hi-STANDARDの新譜がチャート1位の件でパンクのおっさん化/若者のパンク離れ、とのことだが、筆者もムーンライダーズの「活動休止の休止」ライブに8000円払ったばかりなので、他人の...
―― ベイスターズのクライマックスシリーズ出場は嬉しかったが、やっぱり日本シリーズとは違うというか、テレビ中継には困ったものだった。巨人対DeNAの1stステージ第1戦は、BSと地上波のリレー中継とはいえ、...
―― ハマの番長・三浦大輔の引退試合を観ていた。シーズン最多が12勝の典型的な弱小球団のエースだったが、00年代以降では工藤、山本昌、黒田に次ぐ通算3000イニング以上を投げ続けた大投手の最終登板は、メッタ...
―― テレビと芸能界の縮図としての『24時間テレビ』は実に素晴らしい番組で、2008年、天狗になっていたエド・はるみが欽ちゃんに(Zeebra的な意味で)公開処刑され、それから坂道を転げ落ちるように売れなく...
―― 前回、「ついに消えゆく」と書いたが、永六輔と大橋巨泉が立て続けに亡くなった。永六輔は70年代以降、ほとんどラジオの住人で、テレビ草創期の功労者と言われても若い世代が知らないのは当然だが、晩年までテレビ...
―― 今回の編集部は京都特集で民族大移動中だが、東京の筆者は都知事選の動向にうんざりしつつ原稿を書いている。もっとも、青島幸男が都知事になった20年前の時点でタレント知事のコンプガチャが延々と繰り返されるの...
―― いまは掲載媒体も紙の雑誌ではなく、ニュースサイトのほうが多いくらいで、ライターが世に出る手段もウェブ経由が多いようだが、筆者はブログどころかテキストサイト出身ですらない。たぶん、エロ本の雑文書きや編集...
―― ラジオは仕事に不可欠だが、ピアノを弾くわけでもないのに完全防音仕様の自室で受信可能なのは、NHKとTBSラジオだけでひどく難儀していた。しかし、IPサイマル放送を使えば、エフエム沖縄の『ゴールデンアワ...
―― 先月号の特集で報じられた通り、業界4位の書店取次だった栗田出版販売に続いて、5位の太洋社も破産した。売掛債権の見込みが甘かったのもあるが、約8億円の負債があった大口取引先の芳林堂書店が先手を打って自己...
―― 年明けから早朝バズーカならぬ、文春バズーカが炸裂しまくっていてワイドショーのネタには事欠かないが、SMAPと違って清原和博の逮捕は鎮火しようがないので延焼し続けている。「群馬のシャブばばあが建てたシャ...
―― 担当さんからのメールに、今回の特集が「前髪重い系バンド(ゲス極、サカナクション、セカオワほか)」と書いてあったので、腹を抱えて笑ってしまった。卵が先か鶏が先か、依頼の大半はオタク方面の話題なので、そう...
―― 生家が「あの人は今」な歌手のタニマチをやっていたので、不幸なことに芸能界の虚実ないまぜな体質は子どもの頃から知っている。醒めているから、本誌の芸能ゴシップ記事も話半分に面白がっているが、世間を眺めると...
―― 小説よりもマンガに近い立場の娯楽小説が「ライトノベル」の名を得て、かれこれ15年くらい経ったろうか。その初期に『ライトノベル完全読本』(日経BP)というシリーズに関わっていたのだが、休刊から10年、ジ...
―― 幽霊の分際で、たまにうっかり世間の中へ紛れ込むと「美少女ゲーム、深夜アニメ、ライトノベルなど、90~00年代のオタク系サブカルチャーを語っていた批評家が、どうして語らなくなったのか?」と聞かれることが...