【Mashinomi】自分の声を研究対象にし最良の生かし方を考える

――クリエイティブを学び取れ! 気鋭のDTM女子による音楽道場破り

(写真/宇佐美 亮)

[今月のゲスト]

Mashinomi(ましのみ)
1974年、埼玉県生まれ。幼少期よりピアノを習い、高校からバンド活動を開始。98年前後からソングライティングを始め、00年にソニーミュージックよりメジャーデビューを飾る。新作となるアルバムは4月下旬から始まる北海道ツアーに伴い発売を開始し、追って全国で順次発売。
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今回お呼びしたのはシンガー・ソングライター〈ましのみ〉ちゃん。2018年にひらがな表記でメジャーデビューをして、現在は〈Mashinomi〉としてソロ活動、また並行して活動するスリーピースバンド〈WOLVEs GROOVY〉における制作の違いなど、独特の世界観を持つMashinomiちゃんにいろいろお聞きしました!

AmamiyaMaako(以下、A) 音楽を志したきっかけから教えてください。

Mashinomi(以下、M) 小さい頃からお母さんやおばあちゃんの影響でディズニー音楽や宇多田ヒカルさん、山口百恵さん、あとは美空ひばりさんとか聴いていて、「私は歌手になる」って思っていたんです。幼稚園の頃は「夢は歌手!」って言ってたんですけど、小学校に入り、歌手って本気で目指すには大きくて飛びすぎてる夢な気がして、中高でも夢は「ピアニストになりたい」とか「パティシエになる」とか本当適当に言ってました。でも高校3年の大学を決めるタイミングで将来を考えて、やっぱりやりたいのは歌と音楽だと気がついて。なので、就職活動が始まるまでに歌手になるための自分的な納得材料を作る作業に血眼になった大学生活でした。

A 初めて聞いた……! 昔Mashinomiちゃんのラジオに呼んでもらって、一回ご飯に行ったことあったじゃないですか。そのときに「DTMを始めたい」って言ってたの覚えてます?

M そうだ(飲みに)行った! しかも(DTMやりたいって)言ってた!(笑) 始めましたよ、DTM。

A えっ、めっちゃうれしい! DTM女子が増えることを目標に活動していた側面もあったから、そこを後押しできてたらうれしいなと思ってたから。

M 3~4年前ですよね。梅酒飲みながらめっちゃ教えてもらった(笑)。

A すると今の曲作りはピアノ? それともDTM?

M ソロもバンドも、鼻歌で考えたりしながら基本的にlogicで作っています。グルーヴを重視した曲が多いので、デモの段階でキックやベースから作ることが多いですね。

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