【おかもとえみ】歌いながら生まれてきた言葉を紡いでいく

――クリエイティブを学び取れ! 気鋭のDTM女子による音楽道場破り

(写真/河本悠貴)

[今月のゲスト]

おかもとえみ
東京都板橋区生まれのシンガー・ソングライター/ベーシスト。ソロシンガーとして活躍する一方で、4ピースバンド〈フレンズ〉のメインボーカルも務める。ポップスからR&B/ヒップホップまで自由自在に行き来する稀有なアーティスト。
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今月は私が勝手に「えみちゃん」と呼んでいたおかもとえみさんに来ていただきました。「(愛称の)えみそんさん、って呼んでいいですか?」と聞いたら、「えみちゃんで!」と応じていただき、私は「まあこちゃん」と呼んでもらえることになりました。めっちゃうれしい! というわけで、えみちゃんにいろいろな角度から音楽について話を聞きました。

AmamiyaMaako(以下、A) えみちゃんはソロ活動をはじめ、バンド、楽曲提供、ベーシストとしても活動されていますが、音楽を始められたきっかけから教えてください。

おかもとえみ(以下、O) 小学生のときにSPEEDにハマり、好きすぎて武富士のCMに出演しているダンサーが所属しているスクールに通い始めたんですね。なので最初はダンスで、歌はお母さんと一緒に行くカラオケで歌うくらいでした。それから中高一貫の女子校に入学し、ダンス部に入ろうと思ったんですけど、体育会系のノリが強すぎて(笑)。私のようなゆるゆるガールには合わなかったので軽音部に入部して、3ピースのガールズバンドを組みました。

A 私も中高一貫校で、ダンスサークルと軽音部で迷ったんです。最終的にサークルはオーディションがあると聞き、ビビって軽音部を選びました(笑)。そして、SPEEDもめっちゃ好きでした! えみちゃんのバンド〈フレンズ〉の「ヤッチマイナ!」を初めて聴いたとき、「SPEEDっぽいな」って感じたんです。

O 新しい曲を聴こう聴こうと思いつつも、好きな曲を一生聴き続けるクセがあって、今でもSPEEDをよく聴くんですよ。ちなみに一番好きなアルバムは『Carry On my way』で、中でも「蒼いリグレット」が好きです。

A ちなみにバンドを結成し、ボーカルのほかにベースも担当することになった経緯は?

O ベースあるあるなんですけど、みんなギターやドラム、キーボードを選ぶので、残った楽器も担当することになったんです。ちなみにそのガールズバンドは、Leadが好きなドラム、GLAYが好きなギター、SPEEDが好きな私(ボーカル&ベース)がメンバーでした。

A 歌の練習もそのバンドでですか?

O 最近ボイトレに通うようになったんですが、それまではずっとカラオケと独学です。

A !! 私、ボイトレで先生から「歌いたい曲を持ってきて」と言われて、えみちゃんの「POOL」を選んだんですね。そしたら「彼女はブルーノートの取り方が完璧。めちゃくちゃR&B/ソウルミュージックの研究をしていると思う。なので、あなたには無理」って言われたことがあるんです(笑)。なので、「どうやって研究されてきたんだろう……」ってずっと気になっていて。

O 研究も何も……SPEEDしか聴いていませんでした(笑)。“R&B”というジャンルの認識もだいぶ遅かったですし、私にはいわゆるルーツミュージックのようなものがなくて、ただひたすらSPEEDを聴きすぎた結果が「POOL」です。

A すごい! 意外すぎる!

O 歌い方に関しては、ソロになってG.RINAさんやBONNIE PINKさん、フィッシュマンズさんなどの影響を受けて、それまでのSPEED的なものとは異なる歌い方になったので、R&Bに詳しい人とかめっちゃ憧れます。

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