ブラペを振り返る約2年半のあれやこれや

――ダンスフロアからの新たな刺客。DARUMAとJOMMYの画期的音楽探究。

(写真/岩澤高雄[The VOICE])

2020年9月という、コロナ禍真っ只中でスタートした当連載も、23年6月発売号で最終回を迎えることになりました。DJ DARUMAとJOMMYという、東京のストリートカルチャーの現役プレイヤー&生き証人が語り合ってきたあれやこれやは、サイゾー本誌に微風を吹かせてくれました。感謝の極みです。――というわけで、大団円となる前に、ダルジョミさんに開始から現在に至るまでをレミニスしてもらいつつ、最近の東京ピンピン事情についても語ってもらいました。

JOMMY(以下、J) コロナ禍で始まった連載が、コロナが収まった時期に終了になるんだね。

DJ DARUMA(以下、D) 本当にドコロナだったもんね。でも、自分たちが普段通りに話す世間話がページになり、かつ頭を整理させられる連載ってそうそうないから、すごくありがたかった。誌面には到底載せられない話も含め。

丸山ゴンザレス氏と会うなりダルジョミさんは聞きたいことが山ほどありすぎて、誌面ではものすごい勢いで割愛せざるを得ませんでした。21年10-11月号掲載

J そもそもカルチャーについてメディア、特に雑誌で話すことって一気に減ったもんね。いいはけ口というか……はけ口ではないけど(笑)、ダルマくんが言ったように、思ったことを整理整頓できる場として機能した。

――これまでにたくさんのゲストにも来ていただきましたが、印象に残っている方となると?

J 丸山ゴンザレスさんは反響があったね。あと個人的には般若くん。サイゾーだから実現できたような組み合わせだし。

「般若くんの収録が一番緊張した!」と言いつつも、写真は連載史上「一番緊張してないんじゃないか」級の表情を見せるダルマさん。21年4-5月号掲載

D 般若くんは一番緊張した収録だったかも。でも、ゴンザレスさん然り、般若くん然り、会いたい人に会える連載でもあったよね。あと、じっくり話を聞きたい人にも来ていただいた。ジュンくん(JUN INAGAWA)は誌面に載せられなかった長尺バージョンをサイゾーのウェブで掲載したんだよね。彼のキャリアを時系列で追った記事では、初めて聞く話とかも多かったし。あとはRYUZOくんの話も面白かったな。1970年代生まれで、今もなおヒップホップに携わっている人たちの中でも、最高のムーブを決めている。

J 連載の担当編集から教えてもらえる「あの騒動の裏」みたいな話を聞けるのもよかった。

いま東京で一番のピンピン疑惑が発覚しているkZm氏。昨今はDJ活動も積極的に行い、ダルジョミさんと現場で遭遇すること多々。21年6月号掲載。(写真/西田周平)

D 情報収集の場にもなったもんね。僕らが途中で忘れて追ってなかった騒動とかも、「これはこんなふうに終結しました」とか教えてもらえたし(笑)。と、ムーブで思い出したけど、連載にゲストでも来てくれたkZmが、僕が不眠遊戯ライオンでやってるイベント「QUIET BEAT CLUB」に遊びに来てくれるんだけど、今の「東京のストリートの顔」っていうピンピンのヴァイブスが素敵なんだよね。彼らの世代だけじゃなく、下の世代もしっかりついてきてるし、これからどういうムーブを仕掛けてくるか楽しみ。kZmたちもいよいよ本気で人生と向き合うタイミングが来てるんじゃないかなとすら感じていて、20代は“楽しい”だけで突き進めるけど、どう残っていくのか非常に気になる。とにかく輝いてる。

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