――ダイソンやデリバリーサービスのCMにも抜擢! 狂気の「低予算映画」に出演する日本人女優が、異国で俳優業を成し遂げられる方法とは?
(写真/斎藤大嗣)
TOCANA映像事業部が「エクストリーム」に生まれ変わり、記念すべき配給第一弾となる『クリーチャーズ/宇宙から来た食人族』が6月17日から公開されている。本作では、ロンドンを拠点に活躍する女優の斎藤莉奈が「謎多き日本人留学生」役を熱演。そんな彼女に作品の魅力から、海外映画界の裏事情までを語り尽くしてもらった!
──この映画に出演するきっかけは?
斎藤莉奈(以下、斎藤) 俳優が登録できる英国のプラットフォームがあって、そこからオファーのメッセージをいただきました。
──オファーがあったとはいえ、実際のオーディションはかなりの応募数だったそうですね。
斎藤 全世界から応募があったみたいです。私が演じた「アカネ」はアクションシーンが多いので、オーディションではアクションコーディネーターが見せる殺陣をマネしたり、セリフをしゃべる本読みをやりました。
──撮影はちょうどコロナ直前だったそうですが、。そんな環境での撮影で、苦労したことはありましたか?
斎藤 撮影場所はロンドンの北にあるバンバリーだったのですが、2月だったので寒い寒い……。日本から持って行った使い捨てカイロが、キャストやスタッフに大ウケでした(笑)。
──斎藤さんの演じる役は映画の中では浮いているのですが、ああいうステレオタイプな日本人キャラは海外で人気なのですかね?
斎藤 そうですね。なにしろ、日本から逃げてきた「ヤクザの娘」ですから(笑)。最初に台本を見たときに設定モリモリだなと。さらに、登場するのが「エイリアン」に「ゾンビ」……。そして、物語もホラーあり、コメディあり、アクションあり、ラブストーリーありと、もう盛りだくさんです。