――相撲部の監督時代から、大学の理事長になって以降の発言まで、田中氏が過去に雑誌などで語っていた男気語録をピックアップ!
(絵/藤本康生)
「自分は日大相撲部に育ててもらった人間だ。まあ、母校への愛情がどうしても捨てがたかったということだな」
「BART」(集英社)1993年6月14日号
学生時代は相撲部で多くのタイトルを獲得してきた田中氏。卒業後は角界入りを目指せたのだが、当時の監督から「コーチになってほしい」と懇願され、大学に残った。そして、辞任するまで最後は大学の理事長に出世できたのは、ひとえに愛校精神のおかげだろう。
「僕はケンカが一番強い奴をキャプテンにする。単純明快なんだ(笑)」
「週刊大衆」(双葉社)1994年1月31日号
派閥争いを防ぐために、圧倒的な権力で場を支配してきた田中氏ならではの暴力に訴えかけた思想。何十人もの教え子たちをまとめるためには必要不可欠な考え方だ。ちなみに、卒業後、関取になったOBには大学への寄付金を年間一律5万円払わせていたという。