今さら人には聞けない! SDGsの17項目のおさらい

――街中やウェブメディアでよく見る、カラフルなSDGsの17の達成目標とロゴだけど、アレって結局何を説明しているのだろうか?

1ドルとちょっとでは暮らせない
【1】貧困をなくそう

SDGsの一丁目一番地。国際的な貧困ラインは1日1・25ドル未満で生活している人と定義しているが、日本でも問題になっている相対的貧困や子どもの貧困に対する取り組みや対策を重視している点が特徴だ。経済、社会、環境的な打撃についても言及されており、社会保障や金融サービスへのアクセスなどの平等な権利の確保も含まれる。


食料をつくる整備も含まれる
【2】飢餓をゼロに

単に腹を満たせばいいというわけではなく、栄養不良も飢餓に含まれている。持続可能な農業を目指す上では必然的に気候変動対策につながり、市場の歪みの是正、小規模食料生産者の生産性や所得の向上、遺伝的多様性の維持なども大事。食料生産と土地利用や自然環境、生態系の維持といった課題との兼ね合いが難しいところ。


酒とたばこはSDGs的にはダメ
【3】すべての人に健康と福祉を

日本政府ではSDGs策定時から特に適切な健康増進、予防、治療、機能回復に関するサービスを支払い可能な費用で受けられることに力を入れている。一方で少子高齢化に伴う医療費が増大する中で、持続可能な医療・健康システムの構築が求められる無理ゲー感。アルコールの過剰摂取や、たばこ規制の問題などもカバーする。


大学を含めた高等教育
【4】質の高い教育をみんなに

読解力および算数について最低限の習熟度に到達している児童生徒の割合で計測するなど、SDGsでは教育の「量」から「質」への転換を目標として定める形で指標設定などを行っている。すっかりブラック職場のイメージが定着し、なり手が不足気味な日本の教育現場だが、質の高い教員数の増加の必要性も認識されている。


8年後に日本で実現するの?
【5】ジェンダー平等を実現しよう

教育の目標や人間らしい仕事といった目標にもつながる横断的かつ根本的な目標でありながら、日本では衆・参院議員も上場企業もダメダメなのがこれ。無報酬の育児・介護、家事労働の認識・評価も目標に掲げられている。マクロでもミクロでも課題は多岐にわたり、すべての人が関係するだけに取り組みやすい課題といえそうだ。


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