――ダンスフロアからの新たな刺客。DARUMAとJOMMYの画期的音楽探究。
(写真/岩澤高雄[The VOICE])
DJ DARUMA(以下、D)職権乱用でお呼び立てしてしまいました。早速なんですが、ゴンザレスさんはもともと考古学を専攻していて、その時に「神の手」騒動(旧石器捏造事件)が起きて、「人の持つ闇に興味が湧いた」というのは本当なんですか?
丸山ゴンザレス(以下、M) 糸を解きほぐすと、ちょっと違うんですよ。もともと人の抜け道といいますか、心の裏側に興味があって。特に犯罪に関わることなら、なおさら秘密を覗いてみたいなと。考古学の分野でも普通の勉強に加えて、盗掘や贋作作りに興味があったんです。それで大学3年か4年のときだったかな、その事件が起きて、「考古学専攻してるんだ? 神の手でしょ」って結びつけられ方をする時代を経験し、真っ当な考古学の道に進むのもなんだなー、と思い。とりあえず修士号は取ったけど、学業をドロップアウトしたもんだから行く先もなくなり、社会からはじかれていました。
JOMMY(以下、J) 具体的に“はじかれた”とは?
M もはや教師や大学教員、研究者を目指していたわけでもないので、無職と日雇いを繰り返してました。例えば、コインロッカーから別のコインロッカーまで中身を見ないで運ぶ仕事とか。
J そんなバイトが!(笑)
M ヘンなバイトばっかりしてましたよ。でも、そこから警察になった仲間もいましたけどね。
J そのあとにライター業を?