=LOVEだけじゃない! 月収約 12万円でアイドルがパパ活……夢追う女性の過酷な現実

――ここ数年、若い女性が男性から援助を受ける名目で広がっている“パパ活”。デートをするだけで金銭の授受が行われるといわれていたが、すっかり単なる売買春となっている。さらに、アイドルまでが手を出していたことも報じられたが、その裏には、爆発的に広がったアイドルビジネスの負の側面があった。

グーグルで“パパ活”と検索すると、パパ活サイトやパパ活アプリの広告が、わんさか上位に上がってくる……。

 今年3月に「週刊文春」(文藝春秋)によって報じられた、指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ「=LOVE(イコールラブ)」のメンバー・佐竹のん乃によるパパ活報道が、アイドル界を震撼させた。芸名やグループ名も明かしながらパパ活を行っていた彼女が提示していた値段はわずか10万円。これとは別に、彼女が所属する交際クラブに対して15万円のセッティング料が必要であるものの、合計でも25万円という金額で、中野サンプラザホールやZepp Tokyo、パシフィコ横浜といった大会場を沸かせたアイドルグループのメンバーが「パパ活」をしているという衝撃的な実態が明らかになったのだ。

 この報道に対して、パパ活の実情を取材するジャーナリストの秋山千佳氏は、次のように解説する。

「佐竹さんの事例は、パパ活の是非などを問う以前に、現役アイドルとしてあまりにもやり方が杜撰すぎるのではないかと感じました。報道によれば今回、佐竹さんが所属していたのは、中堅の交際クラブということですが、もっと大手の交際クラブであれば、女性のプライバシーを守ることを徹底している。彼女が時間をかけて交際クラブを選ぶ余裕があれば、こんなことにはならなかったでしょう。そもそも、佐竹さんほどの知名度の方ならば、もっと高い金額も設定できたはず。背景には、よほど急いでパパ活をしなければならない理由があったのかもしれません」

 パパ活とは、“経済的に余裕のある男性と一緒の時間を過ごし対価として金銭を得る活動のこと”(新語時事用語辞典より)。2010年代の中盤から、急速に拡大していったこの言葉だが、佐竹の事例は氷山の一角。近年、同じく10年代前後に勢力を拡大していったアイドルグループに所属するメンバーたちが、これに手を出すケースが増えていると言われる。いったいなぜ、きらびやかな世界にいるアイドルたちは、パパ活をするのだろうか? 

増加するアイドルの「コスト」

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