アリババとテンセントがインドで代理戦争を展開中! 進化を続ける世界のグルメサイト

――飲食店を探す・予約する際に使われる「食べログ」や「ぐるなび」などのグルメサイト。こうしたサイトは日本特有のものではなく、海外にも存在している。それらは、日本のサービスと比べて何か違いはあるのだろうか? 世界各国のグルメサイトを見ていきたい。

アメリカの代表的なグルメサイト「Yelp」のホームページ。

 コロナの影響で外食する機会が減ってしまったが、これまで飲食店を探す際にグルメサイトを一度も利用したことがない人は少ないだろう。「食べログ」「ぐるなび 」「ホットペッパー」などのサイトがおなじみだが、そんななかで今年の1月に株式会社TableCheckが発表した「グルメサイトに関する消費者意識調査」にて「グルメサイト離れ」が浮き彫りとなった。

 この調査によると、以前と比べてグルメサイトの利用頻度が「増えた」と答えたのが全体の10%だった一方、「減った」「まったく利用・閲覧しなくなった」と回答した人を合わせた割合は19%だったという。コロナ禍以前の理由として挙げられているのは「昨今評価基準や表示順位などが、飲食店が支払う広告掲載料と連動しており、信ぴょう性にかけるのではないか、とSNSを中心に騒がれるようになった」ことだ。

 実際、ここ数年、SNS上では飲食店関係者による「食べログ」の裏側告発が相次いでいる。その内容は「年会費を払えば店の評価を上げると言われ、断ったら評価が下がった」「お金を払えば悪い口コミを消せると言われた」というもので、公正取引委員会が調査に乗り出す事態にまで発展。無課金の場合、最高の評価点が3.6止まりになるケースが異様に多く、3.8に達する店がごく少数であることを揶揄するかのように、ネット上では「食べログ3.8問題」なる言葉まで生み出されることとなった。

 このような疑惑が浮上したことで、信頼度が下がっている印象の口コミ型のグルメサイトだが、他方で海外に目を向けるとどうなのか? 日本のグルメサイトと海外のそれらとでのサービス内容の違いや現状、また、これまで海外のグルメサイトはどのように変化し、発展・衰退していったのかを見ていくことで、今後の日本のグルメサイトが迎える未来を予想することができるかもしれない。

 そこで、ここでは国内ではあまり知られていない「○○(国名)版食べログ」をみていきたい。

■グーグルとトリップアドバイザーはポンコツ?

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