【バンギン・ホモ・サピエンス】キアヌ・リーブス――山を越えてくる涼風

――人類とは旅する動物である――あの著名人を生み出したファミリーツリーの紆余曲折、ホモ・サピエンスのクレイジージャーニーを追う!

キアヌ・リーブス(Keanu Reeves)

(絵/濱口健)

1964年生まれ。『ビルとテッドの大冒険』や『ハートブルー』を経て、94年の『スピード』で本格ブレイク。代表作は99年からの『マトリックス』3部作と、14年から続く『ジョン・ウィック』シリーズ。また、数々の善行でも知られる。

(絵/濱口健)

 キアヌの夏――『USA Today』紙は2019年をそう評した。2020年に突入した今、振り返ってみても、「昨年はキアヌ・リーヴスの年だった」と思う。現行の代名詞的シリーズの第3作『ジョン・ウィック:パラベラム』が大ヒットし、かつての彼の代名詞でもある『マトリックス』シリーズも、まさかの第4弾の制作が発表された。出世作のひとつ『ビルとテッド』シリーズがこれまた奇跡の復活を遂げ、第3作の撮影が開始されたのも昨年だ。

 また4月には世界初のキアヌ・リーヴス映画祭、題して「KeanuCon」が、スコットランドのグラスゴーで開催されたことも記憶に新しい。翌5月には長年にわたる業績が称えられ、ハリウッドのTCLチャイニーズシアター前に手形を刻むセレモニーもあった。

 一方で、ゲーム『サイバーパンク2077』のトレイラーが発表され、キアヌが「ジョニー・シルヴァーハンド」として登場することが判明。全世界のゲームファンが湧いた。そして重要な出来事のひとつとして、Netflix映画『いつかはマイ・ベイビー』こと『Always Be My Maybe』への出演もあった。

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