左よりSignalとTelegramのアイコン。
日本で多くの人々が日常のコミュニケーション・ツールとして利用しているLINE。前記事でも登場した草下シンヤ氏によれば、ヤクザや半グレなど裏社会の住人もまったく使わないわけではないが、その扱い方には慎重になっているという。
「LINEは、捜査機関による情報の開示請求にすぐ応じてしまいますからね。しかも今は、LINEで犯罪をめぐるやり取りをすると、それが証拠となって逮捕されたり裁判で不利になったりする場合もあります」(草下氏)
そのため、彼らは前記事で取り上げた裏稼業をはじめ犯罪を行う際、しばしば別の連絡手段を用いる。
「それが、SignalやTelegramをはじめとしたメッセンジャーアプリです。特にロシアやイスラエル発の、秘匿性の高いアプリがよく使われていますね。両国のIT企業は、LINEみたいにやすやすと情報を開示しませんから。また、送ったメッセージが30秒後に消える、既読になったら消える、といった設定にできたりします」(同)
一方で、あえてLINEを使う場合もある。