韓国では社会問題化!【V.I】性接待疑惑とエイベックスの責任

大騒動になっても音源回収はナシ

性接待、暴行、ドラッグ……数多くの疑惑が浮上し、現地警察に立件された元BIGBANGのV.I。そのニュースは日本でも報じられたが、韓国では単なるアイドルの不祥事では収まらず、大きな社会問題となっているという。にもかかわらず、BIGBANGの音源は本国でも日本でも販売・配信され続けているのは一体なぜなのか――。

日本でも人気が高いBIGBANG。YGEXのホームページには、V.Iのスキャンダルが報じられた後もメンバー5人のアーティスト写真が掲載されている。

 日本でも人気の高いK-POPグループ「BIGBANG」の元メンバーであり、実業家でもあるV.I(韓国芸名:スンリ)。彼をめぐる一連のスキャンダルに韓国芸能界が揺れている。ことの発端は、2018年11月にソウル市江南区にあるナイトクラブ「バーニング・サン」で起きた暴行事件だった。女性客へのセクハラを咎めた男性客が従業員らに暴行され、逆に容疑者として逮捕されたのだ。クラブの安全性と警察との癒着が疑われたこの事件の後、今度は当該クラブでデートレイプドラッグを使った性的暴行の疑惑が浮上。そこで注目を集めたのは、このクラブの理事にV.Iが名を連ねていること、そして彼を含む芸能人数名が参加するグループチャットの内容から、その場所で性接待が行われていた疑惑が生じたことだった。K-POPに詳しい音楽ライターのA氏は言う。

「K-POPのアイドルは薬物使用や飲酒運転などの不祥事がしばしばあるので、今回も最初はその手のものかと思いましたが、新しい情報が出るたびに、これはただごとではないと。デビューを夢見る練習生の女性を性接待の道具に利用したという疑惑もあり、それは日本と同様、韓国でも絶対にあってはならないことですから」

 一度は事件への関与を否定したV.Iだが、その後、彼と同じグループチャットに参加していた歌手チョン・ジュニョンによる性暴行の盗撮動画が流出。しかも、その動画をグループチャット内で共有していたというのだ。事態の深刻さを受けて、3月11日、V.Iは芸能界の引退を発表。同じくグループチャットに参加していた元FTISLANDのチェ・ジョンフン、元HIGHLIGHTのヨン・ジュンヒョンもグループの脱退を発表した。

 しかし、騒動は一向に収まる気配がなく、韓国社会全体を巻き込み、さらに別の問題へと発展していった。韓国スポーツ紙「スポーツソウル」日本支社長の慎武宏氏は、次のように話す。

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