東京五輪贈賄疑惑も的中! マンガ『白竜』は現代の「予言書」か!?

『白竜HADOU(1) (ニチブンコミックス)』(日本文芸社)

 1月11日、フランス捜査当局は、2020年東京五輪招致を巡る贈賄疑惑で、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長を贈賄容疑者とする正式捜査の開始を決定したと明らかにした。

「東京五輪招致委員会が2013年、シンガポールのコンサルタント会社、ブラックタイディングス社と契約し送金した計280万シンガポールドル(約2億2,000万円)の一部が当時、IOC委員だったラミン・ディアク前国際陸連会長(セネガル)の息子、パパマッサタ・ディアク氏に渡った容疑です。国際オリンピック委員会(IOC)のアフリカの委員の票を集める目的で詳細不明の密約が交わされた結果、日本が五輪招致に成功したのではないかという疑惑を巡り、仏捜査当局が調べを進めていました。竹田会長は『正当な対価』と容疑を全面否定しています」(社会部記者)

 この衝撃ニュースに、ネット上では一部の漫画ファンがざわつき始めているという。

「昨年『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)に掲載されたヤクザ漫画『白竜』シリーズの『黒い東京五輪編』が、これと酷似した内容なのです。物語はIOCからシンガポールのコンサル会社への不正の送金に気付いたヤクザの白竜が、大手広告代理店元専務が黒幕だと突き止める。白竜の仕掛けによりフランス当局が動き、IOC会長は国会に招致され徹底追及されるが全面否定。しかし、白竜がさらなる裏金の決定的証拠を突き止め、30億円のシノギに成功する話となっています。もっとも、今回の収賄疑惑は16年にイギリス紙が報じていましたから、原作者はそれを目にしていた可能性はありそうですが」(サブカル誌ライター)

 ともあれ、漫画『白竜』といえば、これまでも現実で問題になるより先に題材を取り上げたことがある。

「2011年2月より連載中だった『原子力マフィア編』は、同年3月11日に発生した東日本大震災に関連して発生した福島第一原子力発電所事故における状況とリンクしたことにより、連載中断となる事態に。また、『土俵に賭けろ編』は、白竜が野球賭博をネタに力士を恐喝していたヤクザを脅して手を引かせ、力士に恩を売った白竜が星を売買する力士の慣行を悪用してシノギのネタにするという話。野球賭博発覚直後に連載が開始されましたが、その後の捜査によって現実の大相撲でも野球賭博の胴元から八百長が発覚したことは周知の通りです」(同)

 同作は後に「現代の予言書」と呼ばれるかもしれない!?

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