桑田激怒は誤報!? がんばれ米津玄師
「紅白歌合戦、桑田佳祐が米津玄師の破格の扱いに激怒!」なるニュースがツイッターのトレンド入りするなど、年始から年末まで米津イヤーだった18年(数日後、サザン側は「数年前から桑田は米津を絶賛」と公式ツイッターで完全否定)。今年は1月19日からツアー『脊椎がオパールになる頃』が地元徳島からスタートする模様。
若年層のみならず、老若男女のハートをわしづかみにしてしまった米津玄師。天才はどこまで突っ走るのか。(写真は「Lemon」のMVより)
平成最後の第69回「NHK紅白歌合戦」に初出場を果たし、完成度の高いパフォーマンスで話題をさらった米津玄師。そのステージで歌われたのが、彼の代表曲である「Lemon」だ。石原さとみ主演のドラマ『アンナチュラル』(TBS系)の主題歌として書き下ろされた同曲は、18年のオリコン年間デジタルシングルランキングで堂々の第1位、YouTubeで公開されているMVの再生回数は2億5000万回を超えるなど、18年を代表する曲となった。
一般的には「Lemon」で人気に火が付いたかのような印象のある米津だが、コアなリスナーの間では、すでに知られた存在であった。彼がまだ10代の頃に〈ハチ〉名義で、ボカロP(ボーカロイド・プロデューサー)としてニコニコ動画で楽曲を発表していたのが09年。12年には米津玄師名義でインディー・デビュー。その翌年にはユニバーサル・ミュージック内のレーベル〈ユニバーサルシグマ〉と契約を結び、メジャー初のアルバム『YANKEE』を発表している。この時の宣伝担当女性こそ、米津を発掘し、現在は彼の個人事務所〈REISSUE RECORDS〉(以下、リイシュー・レコーズ)の代表取締役であるS氏だ。芸能事務所幹部のA氏が証言する。
「S氏はアクの強い社員として知られた存在でしたが、米津さんを発掘し、ブレイクさせた手腕はさすがです。しかもリリースした4枚のシングル、2枚のアルバムはすべてがヒットを記録。それだけのヒットを放っているにもかかわらず、S氏はユニバーサルの米津さんに対する処遇に疑問を感じていたようで、同社を退社して、米津さんのためにリイシュー・レコーズを設立したと聞いています」