『下町ロケット ヤタガラス』(小学館)
ネット上では視聴者からの「混乱した」「現実とドラマの区別がつかなくなった」とのコメントが続出している。
12月16日、阿部寛主演のドラマ『下町ロケット』(TBS系)第10話が最終回前SPの15分拡大版で放送された。
「今回は阿部が社長を務める佃製作所に島津(イモトアヤコ)が入社。さらに、やる気のない社員の軽部(徳重聡)がいつも定時で帰る事情が判明し、いい人キャラに。殿村(立川談春)の田んぼが水害で全滅など、盛りだくさんの内容でした」(テレビ誌ライター)
15年放送版の続編となる今作は、「宇宙から大地へ」をテーマに佃製作所が無人農業トラクターの開発に挑む物語となっている。
そんななか、視聴者が驚かされたのがドラマの合間に流れた農業機械メーカー・クボタのCMだった。
「拡大版の枠だったのか、本編のすぐ後にこれまで観たことのないクボタの無人トラクターのCMが一度だけ放送されたのです。それがあまりにもドラマの内容寄りすぎていたため、本編なのかCMなのか一瞬わからなくなった人が大勢いたようです。ネット上では『クボタのCMの入り方が反則すぎてビックリ』『本編もクボタの無人トラクターの前座ではないかと思える』『合間のCMでクボタの無人トラクターを 流すのはズルい』『ドラマと繋がった演出にちょっと感動〜』と大反響。CM効果は絶大だったようです」(前出・テレビ誌ライター)
その一方で、ドラマファンからはブーイングの声も飛び交っている。
「ドラマでは、佃製作所やライバル会社が試行錯誤を重ねながら開発に苦闘。日本の農業の未来を救うべく、新しい技術に挑戦している姿が視聴者の心を打っています。ところが、CMを観てすでに現実世界では無人トラクターが実用化されていたことを知り、『なんだ~』とショックを受けた視聴者も少なからずいたようです」(前出・テレビ誌ライター)
どうやらドラマの時代設置は、最先端ではなく少し前の話だったようだ。