──年齢不詳、職業不明、痛風持ち……老獪タカスが、自らの五臓六腑をすする気合で過激に告白&提言
夕刊フジでの長期連載をまとめた単行本の第二弾『人たらしの極意2』(展望社)が発売される。出版記念会&忘年会は、12月27日。読者も来たきゃ来い。詳細は私のブログに出ている。
2018年は、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平を強く意識した年だった。彼は芸能プロダクションのホリプロとマネジメント契約をしているという。なんなんだ!? 絶頂期の長嶋茂雄でも、そんなことはなかった。一気に色あせたように思う。国民的ヒーローは、みんなひとりですくっと立っている。こんなにあからさまに大きな傘の下に入るとはいかがなものか。タレント活動を積極的にやろうという魂胆が透けて見える。スポーツ選手は、メディアや芸能界に対してこなれてない感じがいいのだ。作り上げる必要はない。独りぼっちで行けばいい。
独りぼっちの人といえば、元貴乃花親方・花田光司である。10月に相撲協会を退職し、部屋は消滅。弟子たちは千賀ノ浦部屋に転籍した。その一人、小結貴景勝が11月の九州場所で優勝。誰も優勝するとは思ってなかった。貴景勝は、身長175センチと小兵だが、ジュニア相撲選手権で連覇した経験がある。貴乃花はその天才性を見抜き大きな期待をかけていたと思う。九州場所では横綱3人とも休場、大関も1人休場と、貴乃花の陰謀かと思うくらい運もよかった。勝負は時の運も必要だ。
四股名は上杉景勝にちなんだと言われているが、河野景子の景に違いない。実の息子は「靴を作らない靴職人」でどうしようもないが、その代わり、貴乃花は貴景勝を息子のように、いや自分そのもののように思っているはずだ。
また、モンゴル出身の弟子・貴ノ岩は、日馬富士をクビに追いやった。返す刀で自ら暴行事件を起こし、引退に追いやられたが、モンゴル勢の影響力を低下させるという貴乃花の目的は達せられた。