――バラエティ番組に引っ張りだこの彼女が母から教わった、芸能界をサバイブするためのある家庭内ルールとは?
(写真/河西 遼)
来年1月から始まる金曜ナイトドラマ『私のおじさん~WATAOJI~』(テレビ朝日系)で、主人公・一ノ瀬ひかり役を演じる岡田結実。今作が連続ドラマ初主演となるが、バラエティ番組に多数出演し、その現場を熟知する彼女にとって「バラエティ番組を手がけるテレビ制作会社の新人AD」という役は、まさに適任といえそうだ。
「このドラマのお話をいただいてから、バラエティの現場などでADさんのことをよく観察するようになりました。わかっていたつもりですが、本当に大変なお仕事なんだなと最近はより実感しています。あとは、遠藤憲一さんはじめ、共演者の方がみなさん個性強めなので、呑まれないようにがんばりたいですね(笑)。プレッシャーもありますが、思いきって楽しめたらいいなと」
18歳にして芸能界で15年以上のキャリアを誇る、彼女ゆえの腹の据わり具合だが、その経歴を語る上では、父はお笑い芸人の岡田圭右、母も元芸人の岡田祐佳、兄の岡田隆之介は俳優という出自もやはり、関係してくるのだろうか?
「昔からみんな家に仕事を持ち込まないし、仕事の相談とかもほぼしないから、意外と“芸能一家”みたいな意識はないんです。ただ、トークについていけるようにするためか、母から“何か聞かれたら3秒以内に答える”とか、いま思うと少し変な家庭内ルールもあるにはありました(笑)」
そうして培われた(?)瞬発力はバラエティ番組で存分に発揮されているが、一方で今年はドラマ『静おばあちゃんにおまかせ』(テレビ朝日系)で主演を務め、『ヒモメン』(同)で連続ドラマにレギュラー出演、さらに9月には所属事務所主催のイベントで“女優宣言”を果たすなど、役者としても大きな飛躍の年となった。
「“女優宣言”直後は周りから『もうバラエティ出なくなるんちゃうか?』と、よく言われました。でも、バラエティのお仕事も大好きだし、そこでの経験がドラマに生かされることも、その逆もあるので、いいバランスで続けていきたいですね」
女優とタレントの両輪で、10代最後の年も彼女は芸能界を力強く駆け抜けていくに違いない。
(文/伊藤綾)
(写真/河西 遼)
岡田結実(おかだ・ゆい)
2000年4月15日生まれ、大阪府出身。01年子役モデルとして芸能界デビュー。タレント、モデルとして活躍し、17年に映画『傷だらけの悪魔』で女優デビューを果たす。来年1月スタートの金曜ナイトドラマ『私のおじさん~WATAOJI~』(テレビ朝日系)で、連続ドラマ初主演を果たす。