『RIZIN決算詳報号 2016年 1/26 号 [雑誌] (週刊プロレス 増刊)』(ベースボールマガジン社)
格闘技ファンは激おこだ!
“平成最後のビッグマッチ”と言われた那須川天心VS堀口恭司戦や、先日死去した山本KID徳郁の姉・山本美憂の試合など、注目カードが目白押しだった格闘技番組『RIZIN.13』(フジテレビ系)が、9月30日に放送され、視聴率6.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。裏番組で米倉涼子主演のドラマ『ドクターXスぺシャル』(テレビ朝日系)、TOKIOの人気バラエティ番組『ザ!鉄腕!DASH!! 2時間スペシャル』(日本テレビ系)が放送されている中でのこの数字は、十分に健闘したといえる。
しかし中継したフジテレビに対しては、視聴者から批判が殺到していたという。
「フジの格闘技番組は『PRIDE』時代から、『60億分の1の煽りVアーティスト』のニックネームを持つ映像クリエーター佐藤大輔による『煽りVTR』が人気を博してきました。しかし、今回から煽りV中にワイプを出して、ケンドーコバヤシや勝俣州和、長嶋一茂にベラベラとしゃべらせる意味不明の演出を展開。そのため音声が被り、ナレーションや選手の声が聞こえないという状況が最後の試合まで続いたのです」(テレビ関係者)
これにはネット上で「煽りブイにワイプでタレントがしゃべりを被せるのほんまやめろ! 盛り下がるわ」「芸人の声がうるさすぎる!」「史上最低の演出だ」「フジが格闘技に対して愛がないのがわかった」といった辛辣な意見が連打され、途中で空気を読んだのか、ケンコバが黙り込む場面もあった。
「出演者たちもディレクターの意向に逆らえなかったのかもしれませんが、浅草キッド・玉袋筋太郎もTwitterで『煽りVは要らないってことなのか……』と苦言を呈し、他にもプロ格闘家や映像関係者から怒りの声が上がりました。また、那須戦では入場行進の途中でCMを入れるフジの演出にも『呼吸をするようにCM入れて緊張をぶつ切りにする……バラエティじゃないんだぞ、本当にいい加減にしろ!』との批判も多く聞かれます」(同)
この日、会場は台風で大荒れだったが、フジの中継はそれ以上にネットを大荒れにしてしまったようだ。