小山慶一郎がハマった夜の六本木遊び…アイドルは本当の意味で「キャスター」になれるのか?

 NEWSのメンバー・小山慶一郎(34)が六本木の隠れ家バーで男女10人近くを集めて大騒ぎ。宴席のリーダー的な存在だった小山が「ターゲット、ターゲット!飲み干せ」と号令した音声が5月頃に流出。週刊誌がその中に19歳の女の子がいたと報道。衝撃が走った。

「未成年とは思わなかった」とはいえ、責任を取る形で小山は「news every.」(日テレ系)などテレビ出演を一定期間自粛することになった。同席していた同じNEWSのメンバーの加藤シゲアキ(30)は厳重注意に留まった。テレビ関係者の話。

「解雇された元TOKIOの山口達也のように女子高生を部屋に呼んでわいせつ行為しようとしたわけではなく、1人未成年が入っていただけ。活動自粛するほどではない事件ですが、小山は報道番組にキャスターとして出演している。キャスターとしてあるまじき行為として番組とスポンサーが怒り、降りるしかなかった。加藤は同席していただけという判断ですが、7月から日テレで連続ドラマに出演している。もしドラマを降板することになれば、莫大な違約金が発生するだけでなく、新たなドラマを組むことが難しくなる。また日テレに迷惑をかけられない。そんな配慮もあったでしょう」

 小山・加藤はジャニーズの大卒タレントとして「知性」を売りにしている。明大卒の小山は「嵐」の櫻井翔(慶大卒・36)と共にキャスターの座に付き、青学卒の加藤は作家としても活躍している。学歴のいらない芸能界。それが今や大卒も珍しくなく、「高学歴」の肩書きでアイドルがついにキャスターをやるまでになっていた。

 現在、日テレだけが小山と櫻井をキャスターとして起用している。俳優やタレントはアイドルの延長線上の仕事ではあるが、キャスターはまったく別のジャンル。池上彰氏のように専門職の人がやるのが普通。「なぜアイドルを使うのか?」と疑問視する声も出ていた。芸能関係者が話す。

「アイドルは一生の仕事ではない。将来的には個人としてなにをやっていくか決めなければならない。大半は役者、歌手、タレントの道に進むが、最近増えているのが中居正広を筆頭とした司会。バラエティの司会なら許容範囲だが、近年ではアイドルたちが高学歴を看板にニュースキャスター枠にまで入り込んだと言われています。日テレも嵐など他番組でお世話になっている関係から断れず、トップダウンで起用した。とはいえ結局、ダークスーツ姿でキャスターを演じているだけ」

 演じ終わればキャスターという意識は薄くなり素のアイドルの顔に戻る。お酒が入れば、アイドルも忘れ遊び盛りの独身貴族。今回のようなご乱行に及ぶのも無理ないことだが、遊び方はおよそアイドルらしくなかった。今やアイドルの夜遊びは当たり前の光景。合コンや女性タレントとの飲み会ならば、羽目を外すこともなかったろうが、10人近い一般の男女が集まりお酒が入れば自然に盛り上がり、テンションアップになった流れと容易に想像がつく。そこには六本木界隈での最新の遊び事情が見て取れる。黒服によれば、

「小山自身が集めたのではなく、小山らの遊び仲間の男が女の子を集めたようです。ガールズバーに勤めるバイトの子などがいたようですが、こうして女の子を集める人は六本木界隈には昔からよくいました。女の子だって、アイドルなど有名人と一緒に飲めるというだけで、ファンでなくとも、好奇心からいくらでも集まる」という。

 需要と供給のバランスのベストマッチ。

 著者の知るこんな店がある。ビルの中にあるなんの変哲もない小さなカラオケバー。カウンターと大きなテーブルのボックス席だけ、10人も入ればいっぱいの店。マスターが1人で切り盛りしている。客のほとんどは顔なじみの常連客だが、時として貸し切りのような状態で客が溢れる。主役はプロ野球選手。彼らの間にはギャルたち。飲んで騒いでカラオケで大盛り上がり。時間が経つに従い、即席カップルができあがったように、1組、2組と店を出ていく。マスターがこっそり教えてくれた。

「野球選手は東京に遠征で出て来る選手たち。名前は明かせませんが、ミュージシャンら芸能人のグループもいます。彼らが来るとき、事前に知り合いの女性に暇そうで有名人好きの女の子を集めてもらう。まあ、即席のホステスでもあり、合コンのようなもの。当然、飲み代は男持ち。飲んだ後の行動は自由だから、お持ち帰りもアリです」

 要は女の子を野球選手や芸能人にセッティングすることで、店の売り上げをあげているのだ。マスターの顔の広さから思いついたやり方である。ただし、どんな子が来るかわからない。今回の小山のケースもその中の一人が、面白がって騒ぎの模様の声を隠し撮りし、ネットに流したとの見方がされている。不特定多数の人が集まる宴席の落とし穴となっている。小山は見事に落とし穴にはまった形。もっとも、見つからなかったら、味を占めてさらに大きな穴に落ちていたかもしれない。傷が浅いうちでよかったのかもしれない。

 期間のない謹慎だが、すでにこんな話が流れている。デビュー時には9人いたNEWSも不祥事などで脱退者が続出。今や4人になったが、夏に行われる予定のコンサートで小山は出ないとなれば、3人になってしまい様にならない。だからコンサートまでには復帰すると見られているが、果たして。

(敬称略)

二田一比古
1949年生まれ。女性誌・写真誌・男性誌など専属記者を歴任。芸能を中心に40年に渡る記者生活。現在もフリーの芸能ジャーナリストとしてテレビ、週刊誌、新聞で「現場主義」を貫き日々のニュースを追う。

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