――「さくりな」の愛称でギャルモデルとして絶大な支持を集めるキュートな彼女、実はこう見えて、4月で35歳になるという。固定観念にとらわれない、ギャル道の神髄を聞いた。
(写真/岩澤高雄)
「ギャル」と聞いて、読者諸氏はどんな女性を想像するだろうか? 渋谷の街を闊歩する10代の派手で若い女の子……なんてステレオタイプな像を思い浮かべたあなたには、以降のインタビューを読み進めてほしい。
「4月で35歳になります。めでたいのかなんなのか(笑)。でも私、自分をギャルだと思ったことがなくて、あゆを目指してたらこういう姿になっていて……」
ゼロ年代後半のギャルブームを牽引した雑誌「小悪魔ageha」(トランスメディア)、その看板モデルを10年以上務め、「かわいい」も「カッコイイ」もどちらも表現できるモデルとして幾度も表紙を飾りながら、現在も「姉ageha」(主婦の友社)と両誌で現役バリバリのギャルモデルとして君臨する桜井莉菜。今年35歳を迎えた桜井は今もなお派手な髪、長い爪、つけまつげやメイクで武装し続ける。浜崎あゆみが全盛期を迎えていた、00年代初頭の当時「ギャルモデル」と呼ばれたモデルたちは、今では母親になったり、はたまたタレントや経営者として活躍したりと、「元ギャル」になった者も少なくない。そんな中、同じ雑誌の看板を10年以上背負っているモデルという存在自体、業界的にも異例のこと。
「たまに『いい加減、落ち着かないんですか?』という意見をもらうんですけど、別に不自然だとは自分で思ってないから。もともとコンプレックスが多いタイプなので、『ギャルになりたい』というよりは、『目が小さいからつけま付けよう』とか『鼻が低いからメイクを濃くしよう』とやっていった結果が、こうだったんです。それに『濃いメイクよりは自然体がいい』って言うけれど、森林だって人間が手を入れなければ荒れるじゃないですか。『自然体がいい』って言ってる人は、絶対ダメ! 枯れるよ!」