「ウェブの記事はヌルい!」VS「雑誌は売れない!!」――徹底討論!若手ウェブvs雑誌編集者

――出版不況で苦戦する雑誌だが、その一方でインターネットの世界では好調なウェブメディアもチラホラ。ジリ貧雑誌の編集者にしてみれば、ウェブメディアはさぞ羨ましかろうが、そこには嫉みも? そんな相反する両者に集まっていただき、それぞれの不満と改善案を言い合ってもらった。

(絵/沖真秀)

[座談会参加者]
A…ニュースサイト編集者(29歳)
B…カルチャーサイト編集者(24歳)
C…月刊誌編集者(25歳)
D…週刊誌編集者(27歳)

A 「サイゾー」が雑誌とウェブの編集者を引き会わせてケンカさせたいみたいだけど、そもそもビジネスモデルが違うから噛み合わないよね? 話すこともないと思うんだけど。

B 紙の人はウェブ嫌いだけど、こっちは別に雑誌が嫌いだからウェブに来たワケじゃないから、そんなに冷たくしないでよ(笑)。

C いや、同じ編集者・メディアと名乗るのであれば、こちらは言いたいこともいろいろあるよ。

D 多くの記事がネットにアップされ、キュレーションアプリやヤフーニュースなどのポータルを通じて読まれる今、一般の人にはその記事がウェブオリジナルか、紙に載っていた記事だったかなんて関係ないから、最低限の責任感は持てって話ですよ。ウェブだと取材に基づいた新聞社の一次ソースの報道も、「日刊サイゾー」のヨタ記事も、等しくメディアとして捉えられてしまうんだから、最低限のスキルがないと困るし、同じ扱いをされたらたまったもんじゃない。

B でも、そんなこと言ったら雑誌こそ速報性がないオールドメディアじゃないっすか。週刊誌と言いつつ、1週間の制作期間を挟んで発売するわけだから、実質2週間前の話題を扱っているし、時代に即してなくない?

A まぁまぁ、皆さんひとまず落ち着きましょう。

新聞記者、BuzzFeedに流れがち

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