名も知れない町の子が大活躍した冬季五輪に青ヶ島特区構想を思う!

──年齢不詳、職業不明、痛風持ち……老獪タカスが、自らの五臓六腑をすする気合で過激に告白&提言

魅力がある青ヶ島だが、島にアクセスする方法が非常に限られている。ヘリポートを広げるという提案も出ているが、議会が許さない。村長と会って直接話したが、人口や観光客を増やすことなど何も考えていないようだ。

 平昌オリンピックを見ていてしみじみ思った。東京主導ではなく、長野県と北海道の名も知れない町の出身選手たちが活躍している点がおもしろい。冬季オリンピックは東京ではありえない。日本は狭いようで南北に長い国だとしみじみ思った。

 私はオリンピックは大嫌いだ。なんでもかんでもオリンピックにかこつけてヨイショしているところが大嫌い。しかも、マークからロゴタイプからすべてカネ。JOCにカネを払わないと五輪のマークを付けた壮行会も祝勝会も開いてはいけないのだと聞いた。「おめでとう」と祝うにもカネを取る。おかしな話だ。本当に心底大っ嫌いなオリンピック。だが、平昌は意外とよかった。

 2月18日、伊豆諸島の青ヶ島に行った。人口約160人、約100世帯。日本一人口が少ない村だ。絶海の孤島で、島の周囲がすべて断崖絶壁。港はあるが冬は波が高くて近寄ることができず、欠航も多い。ひどいときは週に1回ほどしか船は来ない。ヘリポートはあるが、1日1本のヘリコプターは乗客定員9人。都内から青ヶ島に行くには、まず八丈島まで行き、そこから船かヘリで行くしかないのだが、八丈島行きの全日空と連携していないので、少しでも八丈島到着が遅れると青ヶ島行きのヘリに乗ることができない。まるで鎖国しているようだ。

 噴火口があり、それを囲むように外輪山があって内側には『ジュラシック・パーク』のような亜熱帯の景色が広がっている。驚いたのは、バックパッカーらしき女の子がひとりぼっちでテントを張っていること。夜になると真っ暗になるが、地熱があるためあたたかく、噴気孔に魚や根菜、タマゴを置いておけば自然に加熱されて食べられるので不自由はないという。

 そんな青ヶ島を私が訪れたのは平昌オリンピックの真っ最中だったが、この島でオリンピックよりも話題になっていたのは、村議会の副議長と小学校の副校長の奥さんとのウワサ。副議長に確認したところ、「高須さん、何言ってるんだ。違うよ。温室の花の栽培をアルバイトで手伝ってもらっている」と言う。真相はよくわからない。

今すぐ会員登録はこちらから

人気記事ランキング

2024.11.21 UP DATE

無料記事

もっと読む