【山田杏奈】「“ぐちゃ”っていうのが、イイんです」弱冠17歳、未来の大女優、見参!

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――プライベートではマンガや小説を読みふけっているという新人女優が、「復讐する女」を演じきる!

(写真/岩澤高雄)

“トラウマ作品”として熱烈な支持を集めるマンガ家・押切蓮介の代表作『ミスミソウ』が実写映画化。壮絶ないじめの果てに復讐劇を繰り広げる主人公・野咲春花を、映画初主演となる山田杏奈が演じている。

「初主演はキラキラした恋愛ものかなって勝手に思ってたんですよ(笑)。でも、こういう振り切った作品をやらせていただくことがすごく大切な経験になったし、今は『ミスミソウ』が初主演でよかったなと思ってます。撮影中から想像しながら演じてはいましたが、完成した作品を観たら想像以上にグロかったですけどね(笑)」

 復讐者という特殊な役どころだが、役作りにはあまり苦労しなかったという。

「静かで落ち着いた女の子というイメージで演じたんですけど、私自身“さめてる”と言われることが多いので、実際の私と離れてはいないのかなって。友達と遊ぶのも好きだけど、家で音楽を聴いたりマンガや小説を読んでるのが好きなんです。好きな作家は、湊かなえさん。最近は藤野可織さんの『爪と目』が面白かったです。人間のドロドロした闇が見えるような作品をよく読みますね」

『ミスミソウ』もまた、彼女の好みのタイプの作品なんだとか。

「トラウママンガやバッドエンドが好きなんです(笑)。原作は中学3年生の頃に読んでいて、オーディションのお話をもらった時に“実写化するんだ!”って驚いちゃいました。内藤瑛亮監督が『ライチ☆光クラブ』や『パズル』でも描いていた、特殊な空間で人が狂っていくようなところは『ミスミソウ』にも通じるところがありますし、あとは、バイオレンス要素というか“ぐちゃ”っていう感じもそうですね。あと、撮影のときにメイクさんが私の額に返り血をつけていたんですけど、監督が“ちょっといいですか”って自分でメイクをしてくれたんです。血糊つけるときが一番楽しいっておっしゃってました(笑)」

 筆者も“ぐちゃ”は嫌いじゃない。笑顔で語る山田杏奈もまた、底の見えない女優なのであった。

(文/森野広明)
(スタイリング/杉浦 優)
(ヘア&メイク/安海督曜)

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山田杏奈(やまだ・あんな)
2001年1月8日、埼玉県生まれ。『ちゃおガール2011☆オーディション』でグランプリに選ばれ芸能界入り。主な出演作にNHK大河ドラマ『花燃ゆ』、映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』『咲-Saki-』など。

『ミスミソウ』
東京から田舎の中学校に転校してきた野咲春花(山田)は、陰惨ないじめを受け、ついには春花の家族が焼死する事件が発生。春花の復讐劇の火ぶたが切って落とされる――。4月7日、新宿バルト9ほかにて全国公開!


[衣装協力]
ワンピース(6万8000円)/ソマルタ(エスティーム プレス/03-5428-0928)

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