人気マンガ『るろうに剣心』で知られる和月伸宏氏の児童ポルノ禁止法違反や、大ヒット作『進撃の巨人』の連載にゴーサインを出したといわれる「別冊少年マガジン」初代班長の殺人容疑など、ゴシップネタも多いマンガ業界だが、実名ではとても語ることのできないキケンでマヌケな噂話を、業界人たちが匿名で証言してくれた。ジャパニーズドリームを叶えたマンガ家たちの破天荒な実態とは……?
『このマンガがすごい! 2018』(宝島社)
【座談会参加者】
A:50代 元・青年マンガ誌編集者
B:40代 マンガ家。元・アニメーター
C:30代 ウェブ マンガ誌編集者
A マンガ業界の下半身ゴシップ座談会だって? 趣味の悪い企画だな(笑)。
B 業界の景気悪い話は 季刊誌「フリースタイル」の時事放談【編註1】でも読めばいいからね。
C でも、あの時事放談、紙媒体の昔話ばかりで、ウェブマンガや電子書籍の話はかなりいい加減なんですよね……。
A まあ堅い話はヨソに任せて、ここでは業界の噂話をしていこう。
B 下半身ネタで思い浮かぶのは、ケンカマンガで有名なX先生。全盛期はマンガのイメージ通りの豪快な遊び方だったのは有名な話。若い作家たちと飲んでいると、付き人状態の担当編集者がナンパした女の子たちを連れてきてさ、「これからホテルで4Pヤッてくるぜ!」と格好つけて去るんだ。
A 本人は「『売れりゃ、こういうことができるんだぜ』という憧れが大事なんだよ」と笑っていたけど、梶原一騎の時代じゃあるまいし、唖然とするだけで憧れはしないでしょ(笑)。
C「愛人が7人いる」という噂もありましたね。
A それはさすがにホラだろ。全盛期は月150ページ超えていたし、キープしていたのは2~3人だよ。人気マンガ家のY先生も愛人にしていたが、結局、別のマンガ家と結婚したね。