――カメラマン・デザイナー、そして親日家としても知られるアッシュ・ハドソン。そんな彼が自らが体験した日本の“アングラ文化”を詳細にレポート。
UNDERHAIRZ(アンダーヘアーズ)HP〈http://underhairz.com〉 ツイッター〈@UHZ_info〉
ある日、大阪の小さなバーで〈UNDERHAIRZ〉というヒップホップ・グループで活動しているという女の子と会った。「エロいラップ、やってます」と言うんで、後日、会う約束をした。“エロいラップ”といって思い出すのは、80年代だったらロクサーヌ・シャンテ、90年代ならリル・キムやフォクシー・ブラウンなどが代表格だ。日本の女の子たちは、どんなラップをするのか興味があった。数日後、彼女たちと会い、動画サイトにアップされているライブ映像を見せてもらうと、そこでは「ズッコンバッコン!」などの卑猥なフレーズを連発していた。しかし、エロいというより、パーティ・ラップスタイルで、ハッピーでクールだった。特に、おっぱいを見せつけることもなく。彼女たちにグループのことについて聞いてみた。
「“陰毛じゃんけん”っていう、陰毛をぶち抜いた本数で勝負するじゃんけんをメンバー3人でよくやっていたので、それがグループ名の由来になってます」(宮城ゆか)
「ラップやろう! といって始まったわけではなく、3人でお酒を飲んでいたら、いつの間にか始まっていた感じですね」(ぽやな)
「ぽやなとゆかの2MCで、私がDJ(再生ボタンを押す係)です。メンバー内で唯一パソコンを持っているので、事務作業や曲作りなんかも担当しています」(ラミー)