男女問わず性生活を楽しんだ“ドロシー”
『オズの魔法使』でドロシーを演じたジュディ・ガーランド。あらゆるプロデューサーと寝た一方で、LGBT運動のアイコンにもなったのだった。
『オズの魔法使』でドロシー役を演じた際のジュディ・ガーランド。(写真/PictureLux/アフロ)
映画『オズの魔法使』(1939年)のドロシー役などで知られるジュディ・ガーランド。22年にアメリカ・ミズーリ州で生まれた彼女は、2歳のときに父親が経営する映画館の舞台に立ち、姉2人とガム・シスターズというショウ・グループを結成した後、13歳のときに映画スタジオのMGMと専属契約した。当時、もうひとりの子役少女と契約を争っており、太っていたジュディは落とされる予定だったが、すでに「キャスティングカウチ」(セックスと引き換えに役を回す)で有名なプロデューサーと関係を持っていたため、契約に至ったという噂がまことしやかに伝えられている。また、元夫の回想録によれば、16歳から20歳までMGMのトップと関係を持っていたという。さらに、17歳で前述の『オズの魔法使』に出演した際は、ドロシーを案内するマンチキン(小人族)を演じた俳優たち数人から「ドレスの中に手を入れられた」など激しいセクハラを受けていたことを、別の元夫(ジュディは生涯に5回結婚)が暴露した。
ジュディ自身が性的に奔放で、最初の結婚が破綻した理由は、「彼女が彼にセックスのことで提案したときに『軽蔑に値する』と言われたことにあった」とか。要は、彼女は夫にアブノーマルなプレイを求めたのだ。加えて、MGM時代はあらゆるプロデューサーと関係を持っていたともいわれている。