【東大教授 三浦俊彦(58)×アイドル 鹿目凛(20)】『ハルヒ』『時かけ』『君の名は。』――「ループする時間」とアニメ作品の悲哀

【拡大画像はグラビアギャラリーでご覧いただけます。】

(写真/小濱晴美)

 本誌ではおなじみ、東京大学人文社会系研究科教授にして、美学・分析哲学が専門の三浦俊彦先生が、「エンドレスエイト」論を執筆中だという。2009年に放送され大反響を巻き起こした『涼宮ハルヒの憂鬱』第2期「エンドレスエイト」が、「ループする時間」を扱った作品として“非常にヤバい”というのだ。

 確かに「時間」をテーマにするのはSF作品の常套手段であるし、『時をかける少女』(06年)、『君の名は。』(16年)、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』(17年)など、なぜか昨今「ループする時間」をテーマにしたアニメ映画作品が多いのも事実だ。

 そこで本企画では、その『涼宮ハルヒの憂鬱』の「エンドレスエイト」をとっかかりに、アニメ作品における「ループする時間」について同氏に分析を加えていただくことに。と同時に、女性アイドルグループ・ベボガ!(虹のコンキスタドール黄組)のメンバーにして、「ぺろりん先生」名義でマンガやイラストを発表している鹿目凛ちゃん(20)の水着グラビアも緊急掲載!

「ループする時間」をテーマにした東大教授によるぶっ飛んだ評論と、「時空の穴」をテーマにしたアイドルによる萌え萌え水着グラビアとのスペシャルコラボ、とくとご覧くださいませ!

(写真/小濱晴美)

 時間ループモノ、どんどんつくられ続けてますね。ループに巻き込まれたかのように次から次へ。というわけで新たなシークエンス『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』【1】観てまいりました。

 いささか酷評が先行している気配でしたし、池袋HUMAXシネマズの客席は平日とはいえ夕方にスカスカだったので、「かえって期待できるかも」とポジティブな疑念を抱きながら鑑賞にとりかかったのですが。率直なところすみません、内容もえらくスカスカでした。これ、世紀の駄作なのでは……?

 いや、アニメに関してはガンダムよりマジンガーZを好む私の言うことですから気にしないでほしいですが、にしても打ち上げ花火、美術点以外は何ひとつ褒めようがない……。

 タイムリープやパラレルワールドモノを今さらやるのであれば、『君の名は。』【2】みたいにオーソドックスな物語をやってくれるか(しかしあの「メモで対話する入れ替わりモノ」パターン、広末涼子主演の映画『秘密』やらゲーム『infinity』シリーズやら、「またかよ」とげっぷが出ましたが……)、逆に「エンドレスエイト」みたいにKYきわまる傍若無人へ突き抜けてくださいって話なんですが。

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