世界の写真家によるさまざまなヌード写真、その最前線

【こちらの記事と一緒にお楽しみください】

――前記事で挙げた写真家の作品を見ていこう。

■批評的なダッチワイフのヌード・グラビア
【1】篠山紀信
『LOVE DOLL×SHINOYAMA KISHIN』小学館/17年
オリエント工業が造形した世界最高峰のラブドールの写真集だが、生身の女性モデルも混在している。どちらが本物で、どちらが偽物なのか。被写体は生きているのか、死んでいるのか。見る物の感性を揺さぶる問題作。

■映画のように撮影した洞窟ヌード
【2】ライアン・マッギンレー
『RYAN MCGINLEY: WHISTLE FOR THE WIND』Rizzoli/12年
1977年生まれ、20代半ばでユース・カルチャーの旗手となった彼の、2000~11年に撮影された約130点を収録。初期から近年に至る作風の変遷がわかる。表紙を飾る「Highway, 2007」は、シガー・ロスのアルバム・ジャケットにも使われた。

■LGBTすべてに寛容なパリの若手注目株
【3】ピエール=アンジュ・カルロッティ
「COMMERCIAL PHOTO」玄光社/17年5月号
自身がゲイであることを公言し、どのセクシュアリティに対しても極めて寛容な態度でカメラを構えるパリの若手注目株。ライアン・マッギンレーと同様に、親密な距離感で撮られたヌードはストレートの女性からも大きな支持を得ている。

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