――カメラマン・デザイナー、そして親日家としても知られるアッシュ・ハドソン。そんな彼が自らが体験した日本の“アングラ文化”を詳細にレポート。
北カリフォルニア「DC Vape」/ モデル・Pinoko
今月は、大麻にまつわる話をしたい。まず、今回俺が足を運んだのは、北カリフォルニアにある〈DC Vape〉という大麻草を育てている農場。とても美しい場所で、この一帯では太陽の光を1日中浴びながら大麻が育てられているエリアがたくさんあって、農場内には料理を作ったりするスペース、乾燥させた大麻草をカットする作業場なども併設されている。ここで栽培された大麻は〈Lit Sticks〉という商品名(兼、同名の店舗)で販売されている。
現在アメリカでは、医療目的、嗜好品としての大麻の使用が合計28の州で合法化。この農場で栽培されている大麻は、その両者の手元に渡っている商品だ。医療で使用される大麻を販売している店舗は「メディカル・マリファナ・ショップ」と呼ばれ、医師の診断書と合法である州の免許証が必要となる。
大麻の購入者は主婦や弁護士、未成年など、職業も年齢もさまざまで、処方される症状としては、睡眠障害、摂食障害、情緒不安定などが挙げられる。未成年だからといって処方されないという事例は特にない。