宇多田ヒカルがソニーへ巨額移籍
2010年に「人間活動」の専念を宣言し、その後しばらく活動を休止したものの、16年に再開し、昨年は久しぶりにアルバム『Fantôme』をリリースして再注目を浴びる宇多田ヒカル。そして今年2月、所属していたレコード会社ユニバーサルを抜けて、ソニーへ移籍することを発表したが、トンデモない金額で契約が交わされたという。
16年8月、宇多田ヒカルが前作から約8年半ぶりの6thアルバム『Fantôme』を発表。今年1月にセールスが100万枚を突破した。
去る2月9日、宇多田ヒカルがユニバーサル ミュージックとの契約を満了し、3月1日付でソニー・ミュージックレーベルズへ移籍することを自身の公式ブログで発表。宇多田はもともと1998年に東芝EMI(当時)からデビューしているが、同社が2013年の組織改編によりユニバーサルに吸収合併されたことで、彼女もユニバーサル所属のアーティストとなった。よって、宇多田にとっては今回が初の“移籍”となる。
近年の宇多田は、10年8月に「人間活動」【1】に専念すべくアーティスト活動休止を宣言したが、結婚・出産を経て16年4月に表舞台へ復帰。同年9月には約8年半ぶりとなるアルバム『Fantôme』を発表し、年末には『NHK紅白歌合戦』に初出場。17年には同アルバムがCDとデジタル配信を合わせて100万枚のセールスを達成し、これにより宇多田の全アルバムがミリオンセラーを記録するなど、健在ぶりを世に知らしめた。
こうしたドル箱アーティストのレコード会社移籍だけでも大きなニュースだが、真に驚くべきは、その契約金額。大手レコード会社社員A氏によれば「宇多田は3年契約、10億円でソニーとサインした」というのだ。これは日本の音楽業界では破格であり、単純に計算して1年間で約3・3億円というのは一流プロ野球選手の年俸並みである。
加えて、A氏によれば宇多田の移籍にはもうひとつポイントがある。それは、宇多田がEMI時代から絶大な信頼を寄せる制作チームの3人も、ユニバーサルからソニーに移るということだ。