日本テレビ『ザ!世界仰天ニュース』HPより
今年で17年目を迎える日本テレビの『ザ!世界仰天ニュース』が、4月より水曜夜9時から火曜夜9時に枠移動するという。
視聴習慣が定着していた長寿番組の枠移動は、局としても勇気がいる決断だ。過去にもTBSの人気バラエティー番組『関口宏の東京フレンドパークⅡ』が枠移動した結果、視聴率低迷に陥り、元の時間に戻すもほどなく打ち切りに追い込まれた例もある。
「今回の枠移動については、視聴者層のかぶる『マツコの知らない世界』(TBS系)潰しを狙ったとの報道もありますが、実はそんな単純な話ではない。これほどの長寿番組を移動させるには、それなりの“大きな事情”がある。ずばり、昨年末で解散したSMAPのうち、木村拓哉を除く4人の移籍が決定的になったということですよ。少なくとも、『ザ!世界仰天ニュース』でMCを務めている中居正広は確実にジャニーズを離れるでしょうね」(広告代理店関係者)
元SMAPメンバーたちの移籍といえば、元マネージャーのI女史が昨年12月に中国資本傘下の大手総合免税店『ラオックス』が設立した新会社の代表取締役に就任したと、先日、『週刊文春』が報じている。 2011年に北京でSMAPのコンサートを開催したのを機に、I女史はラオックスの羅怡文社長夫人と親密な関係となったという。羅社長は中国の政界や芸能界にも太いパイプがあるため、元メンバーたちはI女史の新事務所に移籍し、中国をはじめアジアで活動を展開するとの憶測も飛び交っている。前出の広告代理店関係者が続ける。
「羅社長はメディア関係者に『I女史に元SMAPのマネジメントをお願いするということはない』とこの噂を否定しています。I女史はSMAP独立を画策した際、“芸能界のドン”である田辺エージェンシーの田辺昭知社長に庇護を求めており、木村以外の元メンバーは、田辺エージェンシーが設立する子会社に移籍すると見られていました。実は、『ザ!世界仰天ニュース』移動後の番組は“田辺枠”となることが決まっているんです。田辺エージェンシーにはタモリが所属していますが、高齢を理由に引退したい意向を漏らしており、自分の後継者として中居を指名しているといいます。つまり、田辺エージェンシーの影響下に入る中居が、田辺枠とかぶるため枠移動せざるを得なかったというわけです」
一見、何も関係ないニュースが1本の線でつながっている……芸能界の“深淵”を覗き見た思いだ。