『和田アキ子』
歌手・和田アキ子が今回の紅白歌合戦に落選。紅組としては39回の歴代最多出場、1986年から31年連続で出場してきた。世間や芸能界からも「アッコさん出てほしかった」との声が上がるが、大半はそんなに熱心に紅白を見ていない人たちだと思われる。
二十歳そこそこのAKB48の娘たちが「世代交代のため」と言ってグループを卒業する一方、『NHK紅白歌合戦』に30回、40回と、さんざん出たおしたあげく「世代交代」などと言って「紅白卒業」を宣言する演歌の大御所たち。この対比を見ていると「世代交代ってなにかね?」という気持ちになってくる。
大御所たちのいう「次世代」とは、どのへんの人たちを指すのだろうか? 今さら小金沢昇司とか言われても、我々としては困るわけである。
そもそも、紅白の出場回数に制限がないからこういうことになるのだ。かの「ベストジーニスト賞」ですら、5年連続で受賞した際には「殿堂入り」となり審査対象から外されるのである。しかも、2013年からは3年連続に規定が変更されているというではないか。なんという新陳代謝! これぞ世代交代!!
ただ、この表記も今回で最後になるだろうから敢えて使うが、SMAPの木村拓哉とか草彅剛とか、あらかたメインどころが殿堂入りしてからというもの、受賞者の選出に若干のブレが生じてきたことは否めない。「えっ、そんなにジーパンはいてたっけ?」という印象の人もさることながら、15年の協議会選出部門の藤岡弘、に至っては、ジーパンというより革パンでしょうよ! という話である。