──年齢不詳、職業不明、痛風持ち……老獪タカスが、自らの五臓六腑をすする気合で過激に告白&提言
田代まさし(上)に横浜銀蠅の翔(下)ほか、複数の薬物依存に苦しむ著名人に寄り添ってきたが、彼らは“犯罪者”ではなく、病人であり弱者だった。それをケアし、許容する社会でありたい。
「石の上にも三年」とはよくいったもので、人間の我慢の限界は約1000日なのかもしれない。
2016年11月、酒井法子の元夫・高相祐一が危険ドラッグを所持した医薬品医療機器法違反の疑いで、また、ASKAが覚せい剤取締法違反の疑いで相次いで逮捕された。高相は、09年に覚せい剤の所持で現行犯逮捕され懲役2年執行猶予4年の判決を受けており、12年にも危険ドラッグ所持で再逮捕され嫌疑不十分で不起訴処分になった。ASKAは、14年5月に覚せい剤取締法違反などの容疑で逮捕され、同年懲役3年執行猶予4年の判決を受け、執行猶予中の再逮捕だ。
薬物依存症患者は、逮捕されても必ずといっていいほど再び薬物に手を出す。清水健太郎、田代まさし、高橋祐也、横浜銀蝿の翔らを間近に見てきたが、みな同じ薬物での罪を繰り返している。手を出さないとしたら、完治したのではなく、「やりたいけれども我慢している」というだけ。だが、その気持ちも魔の1000日前後に揺らぐのだろう。