東京五輪を目指す選手たちよ、今こそ必要なのはうさぎ跳び!1964年の金メダリストに学べ

──年齢不詳、職業不明、痛風持ち……老獪タカスが、自らの五臓六腑をすする気合で過激に告白&提言

189連勝のアニマル渡辺と金メダル。リオ五輪メダリストパレードは素晴らしかったが、1964年のメダリストたちのために1台バスを仕立ててもよかったはず。もっとレジェンドを敬うべきだ。

 1964年の東京オリンピック。40年に予定されていた1回目は日中戦争のせいで中止になったので、東京では2回目になるはずだった大会。きらめくスターがたくさんいたが、とりわけ3人の金メダリストに力をもらった。重量挙げフェザー級の三宅義信選手、体操の遠藤幸雄選手、そしてレスリングの渡辺長武選手である。3人とも身長は160センチあるかないか。短躯で筋肉モリモリ、猪突猛進型、一本道。小が大を倒す姿が爽快だった。

 当時、私は17歳の高校2年生。「高須は渡辺選手の体形に似ている」とよく言われた。66年、中央大学に入学し、同学先輩である彼の姿を学園祭で遠目に見て、確かに私と同じような体つきだと思った記憶がある。

 2016年10月7日、新虎通り、いわゆるマッカーサー道路でリオ五輪メダリストらによるパレードを友人と2人で見た。バスの上で旗を持つレスリングの伊調馨の姿に、渡辺を思った。伊調や、同じくレスリングの吉田沙保里はタックルを得意としているが、渡辺は相手を持ち上げてから倒すスタイルで189連勝という記録を打ち立て、「アニマル渡辺」と呼ばれるようになった。当時は国民栄誉賞などないので、彼には何もタイトルがない。

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2024.11.22 UP DATE

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